名前 |
光前寺 弁天堂 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
1967(昭和42)年に国の名勝指定をうけた境内を「本堂」に向って進むと、その石段手前に参道を挟んで「十王堂」と対面する一間四方の簡素な小堂宇がある。
1971(昭和46)年に国重要文化財指定された「弁天堂」で、1576(天正4)年/別の史料に1661(寛文元)年の建立、1759(宝暦9)年の記録では現在の「十王堂」の位置にあって、その後現在地に移されたという建物だ。
兵禍など度重なる火災によって建物や古記録が失われている「光前寺」境内で最も古い建物だという。
「一重入母屋造(いりもやづくり/上部が『切妻』のように二方へ傾斜し下部は『寄棟』のように四方へ傾斜する屋根の形式)」のはじめ「杮葺(こけらぶき/薄くはいだ板で葺いた屋根)」で、1963(昭和38)年に銅板葺に葺き替えられた堂内には、室町時代末期につくられた厨子があり、1500(明応9)年「七条大倉法眼作之」と墨書された「弁財天像」「十五童子」が安置されているという。