松林のなかに地蔵尊が鎮座しています。
JR飯田線「伊那市駅」から徒歩約1時間、車では約10分の伊那市美篶六道原の田園風景の中にぽつんと存在する「六道の杜」に祀られる地蔵尊だ。
由緒は、「小野篁(おののたかむら)」( 802~852)が、一本の木から六地蔵を刻み山城「大善寺」の本尊としたものを、1157(保元2)年「平清盛」が第77代「後白河天皇」の命を受けて六ヶ所に分けたといい、そのひとつを現在の「六道原」に、四方を開放した堂を建てて祀ったことから「六道地蔵尊」がはじまったと伝えられている。
「六道」とは、衆生(しゅじょう)がその業因(ごういん)によって輪廻転生(りんねてんしょう)する6つの境涯をいい、3善道「天道(てんどう)」「人間道(にんげんどう)」「修羅道(しゅらどう)」と3悪童「畜生道(ちくしょうどう)」「餓鬼道(がきどう)」「地獄道(じごくどう)」(「修羅道」を含め4悪道とも)だ。
ここ「六道地蔵尊」の堂の右手奥には「賽の河原」があるが、8月6日(かつては旧暦7月6日)の「縁日祭」には、新御霊をお迎えする人々が集い、杜の松の枝に仏を乗せて家に迎えたと言われている。
人々の生と死の往還に感応する空間だ。
名前 |
六道地蔵尊 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.6 |
松林のなかに地蔵尊が鎮座しています。
8月6日は夜中からお札を、もらう人たちで賑わいます。