神社の本殿には、一般的に南向きが多く見受けられます...
三才山の御射神社秋宮古くは浅間社と呼ばれ浅間郷(本郷六か村)で、本郷山と女鳥羽川を祀る社で、烏帽子の前宮。
建武2念(1335年)赤沢氏により諏訪から御射山社を勧請合社して御射神社秋宮となった。
虚空蔵宮は松本城主水野氏が再興、修復。
外に子安社を祀る。
祭典にはここから押鉾(おしほこ)が浅間の春宮との間を往復した。
◯本郷六か村=浅間村・水汲村・原村・洞村・稲倉村・三才山村◯祭神:建御名方神/建御名方命御子神◯社殿(左から)・国造(虚空蔵)宮(国造立命)・御射大神(建御名方命、八坂刀賣神、美佐久知神)・子安社(伊弉諾命)・鎮守社(大国主命・少名彦名命)合併神社履歴・稲倉若宮八幡宮、水口社、山神社2社(明治44年10月)・三峯社2社、秋葉社、八王子社(明治44年10月)・三才山西ノ山鎮守社(明治44年10月)
御射神社秋宮は三才山の小高い山の中に建つ神社です。
広い境内と杉林に入ると音が変わり、お宮から吹く涼やかな風は何か違った世界であると感じます。
拝殿の奥に本殿が四社あり、昔から松本城の鬼門を守護する重要な社として、寛文8年には松本城主直々に社殿の再興と数々の寄進をした神社です。
本当の鬼門の位置。
北東の方角を守るにふさわしい古い神社です。
諏訪の神々の中で、美佐久知神を奉る神社として有名です。
雰囲気が素晴らしい神社です。
名前 |
御射神社秋宮 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.8 |
神社の本殿には、一般的に南向きが多く見受けられます。
また西向き、東向きも珍しくはありません。
この秋宮さんでは、神様が北西の方角を向く格好で鎮まっておられます。
その理由は謎めいていたのですが、遥か南東の美ヶ原山中奥深く、「のっこば奥社」を参詣して理解することができました。
つまり、秋宮さんの本殿に向かうことがそのまま奥社の方向を遥拝することになるのです。
地元の氏子さんたちはご存知だとは思いますが、このことに気づいたときは鳥肌が立ったものです。
秋宮さんの境内は神気に溢れ清々しいものです。
奥社の参詣は大変ですが、浅間温泉の春宮さんと併せてお参りなさることをお勧めします。
その際、温泉施設の「ホットプラザ浅間」にある「松明」もご覧になってください。
田んぼの神様が秋になって山に帰る、そのお帰り先がここ秋宮さんです。
古くからの素朴な信仰のかたちに触れることができる良い機会になると思います。