涸沼川の下流に、深い淵がありました。
涸沼川の下流に、深い淵がありました。
深みに入った 。
百ひろワカメを切りほどき、九穴アワビをなげうって、なおも進むと、遥か水底に不思議にも立派な家が見えてきました。
中には大変美しい姫がいて、チャンカラコン、チャンカラコンと機織(はたおり)をしていました。
その姫はふとそのてをとめて、「そなたは何者じゃ?ここになにしにきたのじゃ?」ととたずねました。
「余は、水戸中納言光圀である。
妖怪を退治にまいった」と声高らかにいいました。
すると、姫は美しい頬にハラハラと涙を流し、「ここは、あなたのような高貴な方が来るところではございません。
本来なら、命のないところなのですが、早々に立ち帰りなさい。
」ときびしく言うのでした。
光圀はやむなく、そのまま水面に帰ってきました。
岸に案じていた家来たちは大喜びでした。
光圀は、水底の姫を大変にあわれんで、その川岸に立っている大きな岩石を織姫塚と名づけました。
名前 |
織姫塚 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.0 |
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「織姫塚」または「呼ばり塚」。
現地へは私有地を抜けないと行けない模様。