オドデ様の滝の上流?
折爪岳は山容の割りに表流水の豊富な山である。
標高の高い場所でも小さな沢にも流れがある。
多くの山では標高の高い場所では沢はあっても表流せず流れができるのは大雨のときだけであるのに、山襞ひとつひとつに流れがある。
まじかに見える階上岳(種市岳)などは、沢の上部はほとんど伏流しているか、雨が少なければ枯れてしまう沢が多い。
階上岳やその南の久慈平岳は比較的新しい地質時代に花崗閃緑岩の大きな塊が周囲より比重が小さい、つまり軽いため浮上隆起した一塊ものであるのに対し、折爪岳はもっと古い時代に太平洋プレートがユーラシアプレートに潜り込む(現在は間に北アメリカプレートが挟まっている)際に潜り込めなかった岩石が寄せ集められてできた皺のような構造で、地質的には太平洋起源の堆積岩を主体に雑多な岩石が混じったメランジと謂われるものだ。
階上岳の花崗閃緑岩は風化してまさ土になりやすくまた十和田火山などの火山灰も相まって土壌は厚く、土壌自体が保湿するのに対し、折爪岳は古い地質であるにも関わらず土壌が薄く、特に傾斜の急な東側(九戸側)斜面では顕著であるようで、水は岩体の上を表流する結果が折爪五滝なのだろう。
この江刺家大滝はオドデ様の滝の上部で、五滝の中でもっとも長い急斜面を流れが駆け下っている。
オドデさまの滝から直ぐ上に標識と滝に行く道有ります。
名前 |
江刺家大滝 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
3.6 |
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オドデさまの滝のやや上、折爪さんの山頂に向かう道路のわきに車1台が止まれるスペースがある。
そこに車を置いて、滝に向かって歩くこと5分くらいで到着。
「大滝」というほどの水量はなかったが、折爪五滝の中では一番大きいかも。