名前 |
松浦家供養塔 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
松浦毛家供養塔。
佐賀から平戸経由で伊万里に走る途中て出会った供養塔。
なんでこんなに寂しいところに、またあまりにも民家の裏手で朽ち果ててしまいそうな供養塔。
魏志倭人伝によれば、倭国の大陸との窓口は「末盧国」。
松浦はその2000年以上に遡る国の地名に比定される。
それは間違い無いだろう。
宗像、志賀島、志摩半島、唐津、そして末盧の地。
明らかに大陸との交流を半島を介して歴史を刻んできた。
秀吉の世、松浦にはいわゆる守護大名松浦家が反映し、秀吉に忠義を唱え、その軍属となり、朝鮮半島に兵を送る。
この供養塔は、松浦家の殿様以下家臣が半島で命を落としたことをともらうため作られたモニュメントという。
半島で命を落とした末盧国の末裔。
この地に戻れなかった悔しさ、過去、もしかしたら自分たちも大陸から渡ってきたかもしれないという虚しさ、そんな気持ちをこの祠で受け止めるには、歴史の重さは計りなく重たい。