地元の方々の努力で維持されている異色の神社である。
ご祭神は、神功皇后です。
創建は宣化天皇の時代(536~539)に大伴狭手彦によって建てられたと伝えられます。
かつては、聖母神社とも呼ばれていました。
伝承によれば、神功皇后が三韓遠征のおり玉島の里に立ち寄られ、玉島川のほとりで食事をなさいました。
川の魚を御覧になった皇后は、針を曲げ釣針を作りご飯を餌に魚釣りをして、戦いの勝利をうらないました。
その時に釣れた魚が、魚に占うと書い鮎になったと云われています。
その場所はこの神社の少し川上で、現在万葉垂輪公園になっています。
神功皇后ファンにオススメの神社です。
神功皇后ゆかりの神社玉島神社御由緒一、御祭神及び由緒神功皇后(息長足姫命)祭神は人皇拾四代仲哀天皇の御座にして神功皇后聖母大明神子安神とも申し奉る古記にに依れば皇后三韓御征伐の時松浦縣玉島の里に至りまして小川の中の紫石に降り立ち給ひ天神地祇に外征の事を祈り若し事成らば年魚之を飲めと金の素針を河中に投じ給ふに忽ちかかれり皇后希見物と宣う故に此の地を「めづら」と云う則ち川岸の玉島山に皇后の宮を安置し奉る是當社鎭座の創なり*「紫石」は万葉垂綸公園にあります二、創建年代人皇二十八代宣化天皇御宇(一千四百七十年前)[*1]別録縁起に人皇三十代欽明天皇御宇二十四年[*2]本殿建立、土井大炊頭源利實享保二十一歳丙辰(二百七十五年前)[*3]三、祭典日春季大祭\t\t\t四月三日祇園祭\t\t\t\t七月十五日夏越祭(虫キトウ)土用入り三日目放生会祭(旧暦)八月十四日秋期例大祭\t\t十一月二七日聖母大明神祭\t十二月十八日年越祭年明祭玉島神社社務所平成二十三年[*1]西暦540年代[*2]西暦560年代[*3]1736年社前掲示由緒----------------------村社 玉島神社 東松浦郡玉島村大字南山字玉島祭神 息長足姫命此地は、神功皇后垂綸の遺跡なれば、宣化天皇の御宇大伴狭牛彦新羅討伐の途次、此地に来り皇后の例を祭り、戦勝を祈りたりと称ふ、爾来里人鎮守神と仰き、此地宗對島守の領となるや総社と同格にして崇敬されたり。
社格を定めらるゝに當り村社に列せらる。
明治四十年二月十五日神饌幣帛料供進指定氏子戸数 二百六十四戸境内神社 須賀神社 祭神 素戔嗚尊 神功皇后埴安神 安部仲麿勝村霊神 勝頼霊神菅原道真 伊弉諾尊伊弉冊尊 菊理姫命祭神素戔嗚尊他九柱は合祀により追加佐賀県神社誌要。
由緒正しき神社です、近所に見えた時は是非お立ち寄り下さい。
玉島神社は神職を置かず、地元の方々の努力で維持されている異色の神社である。
駐車場は、近くにある万葉垂綸石公園にどうぞ。
垂綸石ともども、神功皇后の鮎釣りを記憶する社。
「垂綸(すいりん)」は、釣糸を垂れたことをいう。
記紀と風土記のいずれにも記す重要イベントであったらしく。
古事記:亦た筑紫末羅縣の玉嶋里に到り坐して其の河邊に御食の時、當に四月の上旬、其の河中の礒に坐すや、御裳の糸をば拔き取りたまひ、飯粒を以て餌と爲し、其の河の年魚を釣りあそばす。
其の河が名を小河と謂ふ、亦た其の礒が名を勝門比賣と謂ふ也。
故、四月上旬の時、女人裳糸を拔き、粒を以て餌と爲し、年魚を釣る、今に至るまで絶へずとぞ。
日本書紀仲哀天皇巻:夏四月壬寅朔甲辰、火前國松浦縣が北に到り、玉嶋なる里の小河の側に食を進らむとす。
是に於て、皇后針を勾げ鉤と爲し、粒を取りて餌と爲し、裳縷を抽き取りて緡と爲し、河中石上に登りて鉤を投げ之に祈りて曰く「朕、西に財國を求めむと欲す。
若し事成るにし有れば、河魚鉤を飲め。
」因りて以て竿を舉ぐるや、乃ち細鱗魚を獲。
時に皇后曰く「希見(めづらし)物也。
」故、時の人其の處を號けて曰く梅豆羅の國、今に謂ふ松浦は訛れるなり。
是を以て、其の國の女人、毎當四月上旬、鉤を以て河中に投げ年魚捕ること今に絶へず。
唯、男夫は釣らむと雖も、以て魚を獲ること能わず。
肥前國風土記:松浦郡:昔は氣長足姫尊、新羅へ征き伐たむと欲し、此の郡に行でまして、食を玉島なる小河の側に進る。
茲に於て皇后の針を勾げて鈎と為し、飯粒を餌と為し、裳絲を緡と為し、河中の石上に登りまして、鈎を捧げ祝ぎて曰く「朕、新羅へ征き伐ち、彼の財寶を求めむと欲す。
其の事の功成り凱して旋らば、細鱗の魚、朕が鈎緡を呑め。
」既に鈎を投げ片時、果して其の魚を得。
皇后曰く甚だ希見(めづらし)物なりと。
因みて曰く希見國と、今や訛りて謂ふは松浦郡と。
ゆゑに此の國の婦女、孟夏四月常に針を以て年魚を釣る。
男夫羅(あみ)釣すれど之を羅すること能わず。
古事記では普通に食材を釣ったように書き、日本書紀では占いとしての側面を強調する。
風土記も「紀」寄り。
この温度差は、政治的な原因があったに違いない。
神功皇后の魚釣りの伝承が残る神社です。
綺麗な川に面しています。
昔の道は、鏡山より南側を通っていたそうなので、神社の近くに道があったのかもしれません。
素敵なところですよ!
名前 |
玉島神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
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唐津市の西九州道の浜玉インターの近くに有ります。
2022年7日に参拝しました。
鳥居をくぐり石段を上がって境内に入りますが、川沿いの小さな出城を思わせるような造り、僕はそんな感覚にとらわれました。
境内は社務所はないのですが、本殿や境内は手入れが行き届いていて綺麗です。
手水舎には、水中の落ち葉回収用の道具も置いて有り、「日々の手入れの良さ」を感じました。
本殿の昔の白黒写真、モノクロ写真が掲示されていたり、手書きの文面も有って、訪れる人に「玉島神社の良さ」を伝えようとしている、そんな気持ちを感じます。
星5です。
車は万葉垂綸石公園(まんようすいりんせき、こうえん)の駐車場が広くて止めやすいです。
万葉垂綸石公園の駐車場から軽く歩きました。