山形県と福島県を結ぶかつての大動脈です。
かつて、明治天皇から「萬世に渡り人々から愛される道路となるように」という願いを込めて名付けられた萬世大路。
それを象徴する構造物です。
山形側は約2kmの行程でツアーが行われる事もありますが、福島側は2倍程の距離がある為か実施されません。
そのこともあって、秘境感は山形側よりも高いです。
オフロードバイクならば、削られて深い溝が多いものの終始乗ったままトンネルまで到達できるでしょう。
オフ車は路肩が狭いので、走破性能が高くとも重量級クロカンでは横転、転覆する恐れがあります。
ジムニーでも大平集落跡から先にある、後から作られたと思しき坂道を使えればいけるかも?という具合です。
徒歩の場合、往復7~8時間程度を見た方が無難と思います。
一般的なトレッキングの格好で十分です。
いずれの移動手段にしても熊対策は行って下さい。
訪れたのは2008年5月、現国道から徒歩で3時間掛かりました。
こんな山奥に800mを超える隧道を通すとは素晴らしい、行くのは大変だけどそれだけの価値はあります。
1881年(明治14年)に山形県の初代県令(現在の知事)である三島通庸(みしまみちつね)によって開かれた、山形県と福島県を結ぶかつての大動脈です。
1933年(昭和8年)から1936年(昭和11年)にかけて、万世大路を自動車が通行できるように改良を行った際に、拡幅されたそうです。
1966年(昭和41年)に現在の国道13号線、東西栗子トンネルが開通するまで使われたのですが、1972年(昭和47年)頃に落盤し、通行不能になってから、どんどん自然に戻り、現在では藪をかき分けながら出ないとたどり着けない状況です。
名前 |
栗子隧道 福島側 |
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ジャンル |
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電話番号 |
024-525-3770 |
住所 |
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評価 |
4.4 |
2021年秋に山形側の萬世大路~栗子山隧道の上を藪こぎで抜けて訪れました。
トンネル入口は浸水しています。
中は乾いていますが、しばらく奥へ進むと崩落して道は塞がれています。
写真は1年ほど前のモノなので、現在の状態は不明です。