若い世代にはあまりしられてません。
とても有名な……料亭ですが、若い世代にはあまりしられてません。
有名な料亭なんてたくさん都内にはありますから。
かつて有名な政治家 佐藤栄作氏が1975年5月に宴中に倒れ息を引き取ったのもこの料亭でした。
芥川賞や、直木賞の選考を行うとか。
老舗料亭は、味、サービス、芸者さんと三拍子揃った、ふだん経験できない空間を提供してくれます。
新喜楽といえば、日本では吉兆、金田中にならぶすさまじい高級料亭として君臨しています。
かつては一見さんお断りも柔軟になり入れるようになりました。
昔は自民党の会合がよく開かれていたとか、いまでも芥川賞直木賞の選考会場にもなっています。
築地場外市場の向かい側に正面玄関があり自動ドアをくぐると玄関、左右にはそれぞれ中座敷があり奥には少人数座敷もある。
正面の階段をあがると応接間があったり、バーカウンターや洋間ホールがあったりする。
そして目玉の関東一の大広間が広がる。
今回使用したのは一階奥の部屋だ。
掘りごたつ形式になっており、部屋全体からとてつもない重厚感とオーラがにじみ出る。
料理は噂には聞いていたが、一言でいうと地味そのものだ。
いえいえ、悪いとは言いません。
それは地味でそっけないと言えばそれまでだが、逆に古来の本来の基本に忠実な日本料理なのだ。
それが色々な料理であふれ、色々な料理を見てしまっている現代人にとってはそう見える。
30年前から時が止まったような盛り付けと器、味だ。
料理自体には不満はない。
一箱10万円の鰹節や一束6万円の昆布から出汁を引き、トップの魚屋、八百屋、乾物屋などから仕入れ、トップクラスの調理場陣がつくり提供するのだから間違いがあるはずがない。
しかし吉兆や金田中と違って、新喜楽は完全に時代に乗り遅れてしまっている。
それは二階のバーカウンターや仲居さんのサービス、にもその浦島太郎感覚が垣間見れる。
味や盛り付け、座敷のしつらえ、サービス、などは時代により刻一刻と変化している。
かつてのように日々、大企業の接待があり、自民党の会合があった時代は終わり、広く世間に向けて提供する時代になった今日、昔の宴席のようにただ出していればいいから脱却できていない。
大変おいしくいただきました。
とっても美味しかった!
評価するのもおこがましいくらいの立派な料亭です。
いつ伺っても伝統と風格を感じて、心地よい。
旬の味覚だけでなく、盛り付けや器の美しさも楽しめました。
素晴らしい 日本三大料亭の一番。
good !
名前 |
新喜楽 |
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ジャンル |
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電話番号 |
03-3541-5511 |
住所 |
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評価 |
4.5 |
日本の3大料亭のひとつ。
料理、器、花、建物、歴史、全てにおいて別格です。
このような歴史的に重要な文化財は末永く残して頂きたいと心より願います。