名前 |
神子屋跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.0 |
JR中央本線「茅野駅」から車で約10分、徒歩では約35分、中央自動車道「諏訪インター」から車で約10分の「茅野市宮川」にあり、諏訪湖周辺に四ヶ所の境内をもつ「諏訪大社」のひとつ「諏訪大社上社前宮」(他の三ヶ所は諏訪市「上社本宮」下諏訪町「下社秋宮」「下社春宮」)の境内にある史跡だ。
寛政年間(1789~1801年)の前宮絵図に「舞屋」とされ、一般には「神楽屋」と呼ばれていたという「神子屋(みこや)」は、「前宮」神事の舞楽がここで行われていたと伝わる。
現在も行われている農作物豊穣を祈る特殊神饌4月15日の「御頭祭(おんとうさい/『大御立座神事』『酉の祭』とも)」において、「大祝(おおほうり)」が「五官祝(ごかんのほうり/『神長官守矢氏/じんちょうかんもりやし』『禰宜大夫守屋氏/ねぎだゆうもりやし』『権祝矢島氏/ごんのほうりやじまし』『擬祝伊藤氏/ぎぼうりいとうし』『福祝長坂氏/そえのほうりながさかし』をいう)」以下祭りに奉仕する「御頭役人」を従えて「十間廊(じっけんろう)」高座に着くと、供物の鹿の頭七十五首が供えられ、隣接のここ「神子屋」において舞人5名による舞楽が奏せられたという。
現在は簡略化されて「神子屋」も礎石を残すのみになっている。