名前 |
川尻地蔵菩薩像 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
4.0 |
川尻地蔵菩薩像の由来川尻地蔵菩薩像は、元文六年、(一七四一年) 川尻区の先人が、人々の鎮護信仰のため地蔵菩薩像を勧請し、安置されたのが始まりであります。
地蔵菩薩は仏陀、釈迦如来の入滅したあと弥勒菩薩が出現するまで、釈迦の身代わりとなって顕現され、慈悲を 大願として六道 (地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人 間道、天上道、)の苦界にさまよう衆生を浄土に引導救済 する菩薩とされています。
日本で、地蔵信仰が本格的に始まったのは平安時代後期、 仏教が庶民に伝わる頃より、民間の地蔵信仰が広がり定着してきました。
民衆の間では、浄土への功徳の道を知らないため、人は必ず地獄へ落ちるものと考えられ、地獄から人々を救う、地蔵信仰が往生への唯一の道でありまし た。
しかし、鎌倉時代に浄土真宗の念仏往生の信仰が広まる につれて、一般民衆に浄土往生の道が開けて来ました。
地蔵菩薩の信仰は、地獄救済の信仰にあはせて、現世救 済的な信仰も加わり疫病予防の信仰、子供の守護仏信仰、 延命長寿の信仰、集落守護仏の信仰、交通事故防止の信仰など、人間現世の苦難を救済する菩薩として、信仰が広ま ってきました。
川尻では、地蔵菩薩像を勧請し安置して以来、疫病は流行したことがないと、昔から言い伝えられております。
川尻区では、地蔵菩薩に対する報恩感謝の行事として、 毎年八月二十四日に地蔵祭りを開催し、参拝者も多く、し かも子供(男女)の奉納相撲等で大変賑っています。
平成十八年(二〇〇六年) 六月吉日建立。