名前 |
山水園ラウンジ |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
関連サイト | |
評価 |
5.0 |
「山水園」ラウンジは、過去に宿泊し強く印象に残る北九州市小倉・ホテルニュータガワの吹き抜けラウンジや二日市温泉・大丸別荘のラウンジ『松風』に勝るとも劣らない、素晴らしい雰囲気で独特の設えに感動を覚えました。
寺院建築の扉でよく見かける花狭間(はなざま)を大きくしてガラス引き戸にあしらい客をアッ言わせる、それでいて伝統の格式は損なわない。
花狭間は西洋中世の十字架のようにも見えて洋式の椅子やテーブルにも調和している。
天井は細かい網代、そして掛込天井。
窓の外には露地の風景が見え、足元だけしか見せない目隠しの竹垣が上質で落ち着いた私的空間を演出し、その竹垣の切れ目から少しだけ見せた「降り蹲」が空間に奥行きと深みをもたらしている。
それにしてもこの土間はタイルか、いや三和土の様にも見えるが、単にモルタルに着色してるのかな、う〜ん、何かわからないが、とにかく不思議で深みのある何とも言い表せない色合いに、陶酔を誘われいつまでもここに居たくなる。
まさしく大人の隠れ家的空間、日本の伝統的な和と西洋モダンの融合、だけどやっぱりこのラウンジは日本だけにしかありえない極上の空間だと言える。
(令和二年11月29日)