名前 |
黒木鳥居(神宮神田) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
5.0 |
京都府福知山市の元伊勢「皇大神社(内宮)と豊受大神社(外宮)」と同じく京都市内の「野宮神社」の2つにしかない鳥居がここ伊勢神宮所管の神宮神田にひっそりとあります。
通常は木の皮を剥いだ白木を使いますが皮を剥がない黒木の状態で鳥居を組んであります。
原始的な構築物です。
万葉集に黒木を歌った聖武天皇の和歌に、「あをによし 奈良の山なる 黒木もち 造れる室(むろ)は 座(ま)せど飽かぬかも」天皇が住む宮殿は皮をはいだ木で造られていますが、当時の庶民の家は皮がついたままの木材で造られていたそうで、庶民の家を訪れた天皇が、「皮付きの木で造った家はリラックスできていいな~」と詠んだ歌からすると、古代の建築物は黒木(皮付)が普通だったと考えられます。
※志摩市磯部町上之郷にある倭姫命舊蹟(きゅうせき)地にもありました。