名前 |
史跡 辻渡し跡(徳島県東みよし町) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
美濃大橋のすぐ上流には、昼間と辻を結ぶ渡場がありました。
昼間側の渡船場が見下ろせる民家の屋敷内に立派な地蔵さんが座っています。
碑文には「三界萬霊、天保五甲午歳 1834)二月、世話人・泰道・正圃・武之丈・昼間村・東井川村・西井内谷・足代村・東井谷・東山村講中」と刻まれています。
渡船場での水の事故はつきものだったので、多くの人々が水の犠牲になっています。
この地蔵さんは、水難事故で亡くなった人々の霊を慰めるとともに、渡船の安全守護を祈願して建てられたのでしょう。
1959年(昭和34)に美濃田大橋の開通すると渡しの使命は終わります。
そして、地蔵さんも忘れられたかのように、ポツンと、吉野川の流れを見守りながら庭先に座っています。