隠れキリシタンの聖地として敬われてた。
小さな神社です。
お参りする人もあまりありませんし、枯枝や枯葉も至るところに落ちています。
しかしここは、宗教学上、民俗学上重要な神社です。
ここに祀られているのは、殉教したキリシタン。
それを神社の形式で祀っているのです。
このような形にせざるを得なくなったのは、もちろん切支丹弾圧のため。
この地域は、戦国時代から重要なキリシタン信徒の多い地域でした。
それが弾圧を避け、なんとか信仰を保つためにこうしなければならなかったのでしょう。
ここに行った帰りに、近くの黒崎教会堂に行ってください。
そして弾圧下の信徒の精神生活と、明治以降欧米諸国の圧力により明治政府がやむを得ず宗教迫害をやめた後の精神生活との違いを実感してください。
外海の潜伏キリシタンの指導者サン・ジワン神父の墓だと伝えられ、2000年から、地元のカトリック信徒、仏教徒、カクレキリタンが集い、共に同じ先祖の遺徳を称え祈る「枯松神社祭」が開かれてます。
この神社がある黒崎地区では、禁教が解かれた明治時代以降、潜伏キリシタンはカトリック信徒、仏教徒、かくれキリシタンに分かれたとされる。
3者の融和を図ろうと、2000年から毎年文化の日の神社祭に3者が参加する。
聖書の朗読や読経、かくれキリシタンの禁教下に口伝された祈り「オラショ」が唱えられ、3者がそれぞれの立場で祈りをささげる。
キリシタンを祀った珍しい神社であり、日本に3つある神社の一つである。
村人が夜な夜な秘密裏に集まり祈る場所寺社に見立てた偽装に、目印と身を隠す岩などキリシタン文化を巡る方は必須の場所駐車場に止めて少し歩いて登りますが、江戸時代も同じように登ったかと噛み締めてホコラまで登ると感慨ひとしおです。
日本に数少ない、キリスト教、仏教、神教を奉る神社。
潜伏や隠れと言われる悲しい歴史が無ければ、おそらく、この時代にこの神社は存在しなかったはず。
歴史の証人が枯松神社。
行ってみると、気持がピンと張る様な気がする。
枯松神社までの道のりは少し大変ですが、隠れキリシタンの歴史を知る上でとても重要です。
ぜひ見て頂きたい場所です。
私は見て良かったと思います。
遠藤周作さんの『沈黙』を読んで行く事をお薦めします。
行った後に読んでもいいと思います。
その時代に思いを馳せながら登ると、なんとも言えない思いが湧き出る感じです。
外海地区の隠れキリシタンが密かにオラショをしていたと言われるスポット。
徒歩でも行けなくはないが、車だったら、近くの外海総合公園に停めて、すぐです。
厳かな雰囲気で心が洗われます。
名前 |
枯松神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.2 |
潜伏キリシタンの祈りのやしろ再建されたそうです。
大きな石に苔がついてました。
祈りの石だそうです。