今ではここだけではないでしょうか。
伝統的な『鍋島青磁』の窯元さん。
伊万里、有田などの一般的な青磁の蒼とはまた異なった、深みのある蒼を醸し出しておられます。
陳列された作品の数々を拝見していると、女将さんらしき方が表に出て来られ。
色々なことを、丁寧に教えていただきました。
伝統的な鍋島青磁の蒼は、青磁釉薬となる《鍋島鉱石》からでしか出せない色だとか。
伝統的な『鍋島焼き』の“青磁”は《鍋島鉱石》一種類で青磁釉を作り、作陶するものである。
そして《鍋島鉱石》を使えるのは、『長春窯』さんだけであり。
《鍋島鉱石》だけで、青磁釉を作り。
青磁の蒼を出されているのも『長春窯』さんだけだとか。
他の窯元さんの青磁釉薬は、色々な釉薬をブレンドして醸し出しておられるのだとか。
(それはそれで大変な技術だと思います)その蒼を作り出すのには、釉薬を重ねる〈回数〉や〈タイミング〉が大事で。
そこが、また秘伝なのだとか・・・また、出されている磁器には『ひび割れ』(貫入〈カンニュウ〉と言うそう)が入っているものもありましたが。
これは、粘土を土台に(いわゆる陶器)青磁釉をかけて焼いたものだそう。
芯となる土台の土と、釉薬との収縮率の違いで焼き上がった後、冷めていく過程で“ひび割れ”(貫入)が入るそうです。
土台の素焼きが陶器になると、蒼の色も少し違った風合いになるのだとか。
確かに芯も釉薬も、すべて磁器の鍋島青磁の深い蒼とは違い。
貫入の入った物は、やや青い色でした。
他の窯元と違って、昔ながらの製法にこだわった青磁を売ってます。
オシャレな女性の方が鍋島焼の説明をしてもらいました。
所謂本物の鍋島青磁を日常的に生産しているのは、今ではここだけではないでしょうか。
まさに「息をしている」ような素晴らしい青磁と出会えます。
窯元や奥様元気で過ごしてらっしゃいますか!30年前に お不動を買った物です買った時と変わらず 水差しやお不動は元気にしてますよ✨また そにらに行ける時があれば 必ず立ち寄ります。
良い物を 授けて下さり ありがとうございます。
名前 |
長春窯 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.5 |
中に入ると一面青の世界が視界に飛び込んできて、天然青磁を堪能することができる。
その種類は陶器・磁器と問わない。
接客と説明に応じてくださったお二方の年配の女性の物腰の柔らかさが印象的だった。