そのほとんどは平安時代以降のものです。
孟宗竹が鳴く山です。
無格社 八皇子(はちおうじ)神社。
鬱蒼とした檜や竹林の苔むした石段を登ったところに祠だけが祀られています。
背後の大きな岩がご神体でしょうか? 趣のある場所です。
地域の氏神神社のルーツははっきりとしないことが多く、書物による由緒書には創立年数不詳と書かれることがほとんどです。
わからないくらい古いということです。
我が国最古の神社と言われる奈良県桜井市の大神(おおかみ)神社の山ノ神遺跡では、巨岩を祀り磐座祭祀(いわくらさいし)が行われていたとされます。
この八皇子(はちおうじ)神社のご神体は背後の大きな岩と思われ、ここでももしかしたら磐座祭祀が行われていたのかもしれませんね?祠にはしっかりと八皇子神社の文字が。
神社本庁登録壱岐150社の一つ。
祭神:天忍穂耳尊、天穂日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野樟樟日命(クマノクスヒ)、田心姫命、湍津姫命(タキツヒメノミコト)、市杵島姫命祭典日:11月08日。
名前 |
八皇子神社 |
---|---|
ジャンル |
/ |
電話番号 |
0920-48-1111 |
住所 |
|
評価 |
5.0 |
神社は今でこそ社殿や鳥居などがありますが、そのほとんどは平安時代以降のものです。
もともと神は目に見えないもので神の形はつくられなかったというのが古代の神道です。
いわゆる八百万の神。
神聖な山、滝、岩、森、巨木などどんなものにも神が宿っているとする考え方です。
ですから古くは社殿がなくても神社としました。
その名残なのかこの八皇子神社は鬱蒼とした檜や孟宗竹の林の中にひっそりを鎮座する神社です。
苔むした岩山を登っていくと崖に大きな石が鎮座し、その下に祠が祀られています。
皆さんがいつも思い描く神社とはちょっと違っていると思いますが、ちゃんと神社本庁にも登録されているのです。
壱岐の神社巡りをはじめてなかなか見つけられなかったのがこの神社です。
ここにお参りする毎に、古代、この国の信仰とはこういうものだったんだろうなというのを感じます。
ぜひ皆さん一度訪れてみてください。
入り口のハート型?の様に見える手水鉢も気になります。
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