名前 |
不産女石 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
不産(うまずめ)石は、黒崎半島の入り口にある不思議な石です。
昔、子どものできない女の人のことを、「石女」と書き「産まず女」、つまり「身体的な理由で子供を産めない女性」を指す蔑称として使われていました。
「石」の字を当てるのは、「石を抱いても子は出来ない」というところから来ているそうです。
跡継ぎを産むことができなければ、夫やその一家から一方的に離縁されても文句が言えなかった時代の言葉です。
この石は壱岐のことを記した江戸時代の文献にも登場します。
子どもを産みたくない人はこの石に腰かけ、子どもを産みたい人は絶対に座ってはいけなかったそうです。
どうも牛等の偶蹄類と蹄の割れていない奇蹄類の馬を暗にかけての言葉のようで、馬の爪(うまのつめ)と石女(うまずめ)からこの不産(うまずめ)石が来ていると思われます。
この石の形を見ても馬爪にも似てなさそうで...なぜ、そう呼ばれるのかは謎です。