それでもこれだけ残っているのは地主の努力の賜物。
この城は2007年と2009年にも訪れたものの、当時は民家敷地内ということで外側から見てそれらしい雰囲気を感じる程度しか出来ませんでした。
しかし近年になって地主の厚意により整備され開放されている事を知ったため、3度目(2022年6月)で内部の散策をすることが出来ました。
遺構は失われている箇所もあるようですが、それほど手をつけずに適度に整備した印象を受けます。
特に主郭の遺構は良く残っていて、増尾駅から1km程度という距離を考えるとこれだけ保存できたのは所有者に恵まれた結果と言えそうです。
城の来歴としては相馬氏によって築かれたと見る向きもありますが、現在残っている遺構は高城氏らによるものと思われます。
まさかこんなところに城址があるとは。
裏の住宅街からも坂を登って入ることができます。
増尾城址とは谷と川を隔てた場所になります。
わかりやすく歩道が整備され、堀や主郭など場所ごとに説明があります。
物見台からは川を監視していたそうです。
地主さんのご好意と地元の方々の熱意で主郭の土塁、堀、物見台等の痕跡を案内板付で観察できる。
また、歩行路をジャノヒゲ?で区別して林内の散策を容易にしている。
城跡には西側の地主さん宅入口からか、東側の旧根古屋辺りから入ることができる。
台地はなだらかで高さも無いことから、戦闘を意識した城砦よりは、谷津田、雑木林、畑地を備えた居館としての性格が強いか?
入口を探すのに苦労しました。
住宅街側から入れるところを見つけて見て回ったのですが、良く主郭部分ですが保存されています。
土塁や堀も明確に分かります。
色々見て回って分かったのですが、この館跡は私有地の中に保存されており、地主さんの家もすぐ近くにあり、地主さんの家の門からも入れるようになっています。
しかし、館跡などの表記はありません。
あくまでも地主さんご好意で見学できる場所ですので感謝の気持ちをもって見学しましょう。
もう少し案内板が欲しい。
わかりづらい。
こんなところに城跡があるなんて知らなかった。
高島野十の終焉地近くで、南側は宅地造成で破壊されたが、それでもこれだけ残っているのは地主の努力の賜物。
以前に訪れた数年前より断然整備が行き届いていてびっくりしました!お城としては小さくて迫力はありませんけどコンパクトな分とてもわかりやすい史跡だと感じました。
以前の城跡は民家の敷地となっていましたが柏市の働きかけにより市民団体に委託され散策が可能となっています。
狐山と呼ばれる台地上に築かれた幸谷城の歴史はわかりませんが、鎌倉時代の増尾村は相馬氏の所領であり一族の相馬岡田氏がその領地を受け継いでいます。
幸谷城から徒歩10分ほどで優れた遺構を残す増尾城がありますが、戦国時代はどちらも平川氏の城だったと思われます。
すぐ南側は宅地造成が行われており遺構が消滅しつつありますが、主郭と北郭は保存され樹木が刈り払われてとても見やすかったです。
今まで指をくわえて眺めているしかなかった城跡がこうして誰でも気軽に歩けるようになったことはとても有意義なことだと思います。
幸谷城の開放は土地所有者の方の好意によるところが大きいので節度ある散策を心掛けたいものです。
空堀と土塁が遺る。
名前 |
幸谷城館跡 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
3.6 |
周辺のオススメ
![](./loading.gif)
住宅地の中にある城跡私有地らしいが案内板もよく設置されており土塁や主郭の虎口等が見学しやすくなっている。