阿蘇神社を除けば、この辺で一番の神社よ。
国指定重要無形文化財『火炊き神事』で有名な霜神社ですが、周囲の景色も素敵です。
集落のはずれながら地図で見ると阿蘇谷のほぼ中央。
田んぼと豊かな湧水に囲まれ、南に雄大な中岳、北には外輪山が屏風のように広がります。
御神体として奉る鬼八(の頭と思われるもの?)は、8月半ばの火炊き神事の際に本殿から火炊殿に移され、その霊を慰めつつ霜の被害を避けるため、稲刈りが終わる10月半ばまでの59日間、暖められ続けるといいます(今では10月にはすっかり稲刈りが終わってしまうそうですが)。
鬼八にまつわる伝承は宮崎県高千穂町にもあり、高千穂神社には三毛入野命(みけいりのみこと)に退治される(ちょっとユーモラスな?)鬼八の木彫り像があります。
これらの景色や伝承と共に『役犬原(やけんばる)』という妙に魅かれる?地名。
結局何度も来てしまいます。
行かれる方は通りを挟んですぐ斜め前にある火炊殿にお参りするのもお忘れなく。
農作物を霜の害から守り五穀豊穣を祈る火焚き神事が行われる神社早霜で農作物に害を与える悪霊を鎮めたという神話に由来しているとされており毎年地元の少女が火焚き乙女に選ばれ59日間近くの火焚き殿で火を焚きご神体をあたため続けます阿蘇の農耕祭祀のひとつとして国の重要無形民俗文化財に指定阿蘇地域に伝わる鬼八神話の一つで大明神に討たれた鬼八の首が天に昇って呪いとして霜を降らすようになったので火焚きをして鬼八の首ををあたためる神事を行うようになったと言われています神社の周りには畑や水田が広がりこの地ならではの農耕と神社のつよい結びつきを感じる場所。
JRウォーキングで訪れました。
阿蘇神社を除けば、この辺で一番の神社よ。
阿蘇の農耕文化を体感できる、貴重な場所ですね。
ムラの小さなヤシロなので、御朱印は無さそうでした。
この場所へのルートは、大観峰への国道212号線沿いにある「はな阿蘇美」近くの交差点から県道110号線を一の宮町方面に走るか、国道212号線を逆方向の阿蘇駅方面に走るかですが、後者の方が左側に案内看板があって、分かり安いです。
また、田園は直線コースで見通しが良いので、楽に走れます。
ナビも使いましたが、集落に入ると霜神社の神殿ではなく、約50m前の火焚殿と御手洗水神でした。
どちらかと言えば、火焚殿の方が有名でマスコミにもよく出る場所です。
火焚殿は、国指定重要無形民族文化財で農作物に霜の害がでないよう、8月19日から10月16日まで火焚巫女が火を燃やし続ける神事を行う場所です。
火焚巫女は10歳前後で、選ばれたら最高の名誉です。
以前は火焚殿に59日間籠りっきりで、霜よけ祈願をしていたそうですが、現在は籠りっきりではないようです。
御手洗水神は、湧水の小さな池があり、目を洗うと目が良くなるそうです。
さて、霜神社(霜宮神社)の祭神は天津神・天の七星・霜神・鬼八天などとされていますが、気になるのは火焚殿と関連する鬼八天です。
鬼八天は、タケイワタツの命の家来である鬼八が、主の弓の練習で100本目の矢を射たとき、矢を蹴り返した事で一刀両断され、それから霜の季節になると、農作物が全部枯れるようになり、霜神社に鬼八天として祀ったものです。
このことを鬼八伝説と言います。
また、別所に前述した火焚殿を建て、霜の降りる2ヶ月前より選ばれし火焚巫女が祈願するという因果関係が生まれた次第です。
ひとつ忘れていましたが、霜神社の神殿には駐車場はありません。
駐車するならば、火焚殿の境内がよいと思います。
追加の口コミ依頼がありましたのて、書き忘れた部分を書きます。
本来、自分としては出来る限り文を短くしようとまとめているのですが、伝わらないようです。
付け加えたいのは、「鬼八伝説」で、タケイワタツの命が100本の矢を射た場所、つまり的です。
2,019年3月21日北外輪山の麓を走る県道149号線沿いにある「的石(神話の石)」を訪ね、投稿しました。
現代まで引き継がれている火焚き神事、このまま忘れられることなく続けられることを願っています。
平成29年11月24日参拝無人社国指定重要無形文化財 阿蘇の農耕祭事(火焚き神事)で有名な神社。
鬼八の恨みを鎮める火焚の神事は、昭和初期まで59日間もの間「火焚き乙女」が祖母の介添えを得ながら行っていたそうです。
「火焚き乙女」の為に火焚き小屋に教師もやってきて、火の世話をする少女の勉強を世話していたと、地域が一丸となって協力し合い大切にしてきた国の無形重要文化財です。
鬼八とは、阿蘇大明神こと健磐龍命(たていわたつのみこと)が弓の練習をしていた時に最後の100本目の矢を拾って戻すのが面倒臭くなって、矢を命に蹴り返した為に、怒った命に首を切り落とされた家来で、その恨みを霜を降らせて農業に被害を出すことで晴らそうとしました。
その祟の効果はてきめんで、困った命が、社を立てて祀るから許せと言って、霜神社を建立したのが霜神社の始まりと伝わっています。
その社を立てる際に「切られた首が痛い」と嘆く鬼八を慰めるために、火を焚いて温めたのがこの火焚の神事の始まりと言われています。
古くから霜の害を防ぐために田畑の周辺で一定期間、かがり火を焚く行事は、農業としても祭事としても日本各地で行われて来ましたが、神事として現代まで残っているのは凄いことだと思います。
名前 |
霜神社 |
---|---|
ジャンル |
/ |
住所 |
|
関連サイト | |
評価 |
3.9 |
周辺のオススメ

火焚き神事が気になって寄らせてもらいました。
お参りもさせてもらいました。