緊急避難用に築いた大陸式山城の跡です。
7世紀によくぞこんなものを作ったな日本人。
水量豊富で天気と時間帯次第で幻想的な景色が期待出来ます。
知名度じゃ水城や大野城に一歩劣っているが石造りゆえの迫力はひけをとりません。
行き方に関しても糸島市の中心部の旧前原市から案内板出てますのでほぼ迷う心配は無いでしょう。
駐車場は下の神社に止めるかギリギリ水門手前まで乗っていって路駐(十分なスペースあります)するか……困る事は無いでしょう。
ただし照明は無いのであまり遅い時間はやめといた方がいいでしょう。
素晴らしい 型残ってる。
ここは、雷山神籠石北水門跡です。
雷山神籠石は、7世紀後半白村江の戦いで破れた大和朝廷が、中国軍の攻撃を恐れ防衛の為に築かれた山城と推定されています。
雷山(955m)の北斜面中腹(400~480m)の棚状の谷に東西300m,南北700mの規模で造られた山城です。
北と南に水門を構えました。
この北水門は、石塁で長さ12m、幅10m、高さ3mを測り、現在も良好に遺存しています。
石碑に筒城跡の名がみられますが、その所伝は詳らかではありません。
水門につながる列石も見事に残っています。
冬の神籠石です。
たどり着くのは大変!白糸の滝から雷山神社に抜ける道から行くのがベスト。
静かな山奥にあるお寺です。
ゆっくりハイキングするにもお勧めできます。
天智2年(663年)に唐・新羅軍と対峙した日本と百済の連合軍は白村江の戦いにおいて大敗した。
その後、大陸からの侵攻を恐れ西日本各地に築かれた古代朝鮮式山城の一つと考えられている。
また、この雷山神籠石の辺りには「筒城」と呼ばれる中世城館があり、高祖山城の原田氏の支城で家臣の西重国が守っていたという。
原田氏の勢力が衰えると西氏は原田氏に対抗するようになったが、永禄10年(1567年)に原田氏に攻められ宝珠岳城主西左近鎮兼とともに西重国も攻められ、龍造寺氏に援軍を求めたが間に合わず、西氏は討たれ滅亡した。
雷山神籠石は標高954.5mの雷山から北へ派生した山腹にある不動池を中心とした一帯に築かれている。
いわゆる神籠石系の古代山城で、池の北に北水門、南に南水門と二つの水門があり、池を取り巻く山腹には土塁と列石が巡らされているようである。
現在整備されているのは北水門と南水門付近で、南水門は破損していて残っていない。
北水門は三箇所の排水溝があり、現在も水が流れている。
この水門から東西両尾根に列石が続いている。
列石は南水門の辺りにも確認することができる。
雷山神籠石の外周で列石が確認できるのは北水門から東西両尾根に登る部分と、南水門から東西両尾根に登る部分で、南北に続く尾根の辺りはまったく列石はない。
中世城館とされる「筒城」の遺構は見つかっていないようである。
北水門の所には筒城神社の跡があり、その西の峰は物見砦の旗振嶺城跡とされるが、ここも遺構は乏しい。
現地までは未舗装路です。
4WD車とトレッキングシューズを用意したほうがいいですよ。
現地までは未舗装路です。
4WD車とトレッキングシューズを用意したほうがいいですよ。
神秘的な所です。
ここから不動滝に行くのは、下りになりますが、戻って来る時の登りがかなりきつい。
北水門は綺麗な状態で残存しています。
南水門は残骸のみ残っています。
車の場合、飯原から登ると大半舗装されていない危ない道を通ることになるため、雷公民館から大悲王院、雷神社を経由する道から近くまで行くことをオススメします。
北水門は綺麗な状態で残存しています。
南水門は残骸のみ残っています。
車の場合、飯原から登ると大半舗装されていない危ない道を通ることになるため、雷公民館から大悲王院、雷神社を経由する道から近くまで行くことをオススメします。
息長一族の祖先とされる天日槍の末裔を名乗る伊都国王室が、緊急避難用に築いた大陸式山城の跡です。
高句麗国などにも同様の籠城用の山城が標高4・5百mの高地に築かれる慣習がありました。
高句麗国が建国された時代の王都があった桓仁の五女山城址もそうですが、その名が示すように平時は軍隊に守られて高貴な巫女が住む宮を中心に据えた、宗教都市国家の体裁を取っていました。
このような神聖な土地を高天原と呼んでいた時代があります。
伊都国の高天原がこの場所です。
伊都国は邪馬台国の主要衛星都市国家ですから、彼等が敬う巫女が住んでいた隠された拠点は、つまり女王卑弥呼の邪馬台国ということになります。
高天原に住む息長一族の日向の姫神=天照大神の祭祀を担当する斎女の王が邪馬台国の女王の正体です。
神籠石城址は九州を中心に多く残りますが、東進するほど新しくなり、高度なものになっていく傾向が見て取れるようです。
たどり着くまでの道はかなりの凸凹なので徐行で行かれてください。
隠れパワースポット。
名前 |
雷山神籠石跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト |
http://www.city.itoshima.lg.jp/s033/010/020/010/110/120/raizan-kougoishi.html |
評価 |
3.9 |
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