藁葺き屋根は趣きがありますが、管理や保存が大変でし...
藁葺き屋根は趣きがありますが、管理や保存が大変でしような。
地元のボランティアの方が無料で解説してくれました。
旧安西家住宅は、江戸時代中期(18世紀初め)に建てられたと推定される、上総地方で最も大形の民家です。
安西家の祖先は鎌倉幕府を開いた源頼朝の家来で、草敷の地に土着したと伝えられ、江戸時代には組頭を代々勤めていました。
建物の構造は、桁行(間口)13間、梁間(奥行)5間の平入りで寄棟造りの茅葺きです。
向かって右が居室部で、左手の土間は後世の改築になり、桁行6.5間が母屋の棟を延長した「直家型」に改造されています。
居室部と土間との建築時期に70~80年ぐらいのへだたりがあり、19世紀に入ってから改造されたもので、建築された当初は、上総・安房地方に多い母屋と土間の棟を別にした「分棟型」の構造であったと推定されています。
間取りは、向かって右を床上部(居室部分)、左を土間とする平面構成です。
座敷は手前から4畳大の「げんかん」、8畳の「なかのま」、床の間付き6畳の「おくのま」の三室を配列する。
中央の前部には24畳大の「ひろま」、その後部には向かって右から仏間、8畳大の「なんど」二部屋を並べ、その下手に6畳大の「ものおき」を設けています。
土間は「ひろま」への上がり口に一間の縁、その前寄りに半間の小縁を付け、南西隅に6畳大の下男部屋を設けています。
正面と座敷側の軒を「せがい造り」にしています。
一方、小屋組みは扠首組みとし、梁の二重構架法も当地方の形式を踏襲しており、見逃すことはできません。
座敷や「なんど」に中敷居をはめるほか、正面の格子窓の構えや、雨戸を取り入れていない構造など、江戸時代後期の建築様式へ移行する過渡的な構造を残しており、上総地方における建築史を知る上で、貴重な資料と言えます。
名前 |
旧安西家住宅 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0438-23-0011 |
住所 |
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評価 |
4.0 |
移築復元された江戸時代の家屋。
焚き火をしていた。