名前 |
上社前宮 吽像(狛犬) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
神聖な場所を邪気から守るという「空想上の守護獣像」で、起源は古代オリエントの「スフィンクス」まで遡るという。
ガンダーラを経由して中国に入り、遣唐使が我国に持ち帰って、対の獅子像が平安時代までに「獅子と狛犬」という独自の「阿吽」形式(寺院山門の仁王像の影響が考えられるという)に変わったのではないかともいわれている。
向かって右の角がなく口を開いているのが「阿(あ)像」の「獅子」で、左の角があって口を閉じているのが「吽(うん)像」の「狛犬」(「こまいぬ」は空想上の動物で「犬」ではない)だ。
現在は「獅子と狛犬」という呼び名から、両者合わせて単に「狛犬」(魔除けのために置かれる像「拒魔犬/こまいぬ」が由来か)という言い方が定着して来ている。
因みに沖縄の「シーサー」は、「獅子」を沖縄語で発音した伝説の獣で、災厄をもたらす悪霊を追い払う魔除けとされている。