名前 |
小松寺 |
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ジャンル |
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電話番号 |
084-982-3348 |
住所 |
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評価 |
3.5 |
鞆が平家の瀬戸内支配の拠点の一つであったことを伝える寺です。
この寺は平安時代の末期に、平清盛の子の重盛が創建したと伝わります。
鞆は、平氏の重要視した港でした。
そのため平氏は瀬戸内をはじめ九州の海に生きる民を組織し、西国の海に組みいれていきます。
清盛の代になると、瀬戸内の海人の信仰の拠点である厳島神社をおさえ、瀬戸内の制海権をにぎり、海上交易を基盤にした国家樹立を構想にたどり着きます。
が、その夢もはかなくも破れます。
重盛創建の伝書もつ寺院が鞆にあるのは、この地が平氏にとって瀬戸内をおさえる一拠点であったことを物語っています。
なおあまり知られていませんが、江戸時代の寛政二(一七九〇)年にこの地で死去した琉球使節団の一員向生の碑が小松寺にあります。
そののち訪ねた親族によって納められた「容顔如見」の扁額も現存します。