名前 |
真福寺 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
「忌部十八坊」のひとつ真福寺です。
忌部神社を中心に十八の寺院が「惣」と呼ばれる自治組織的な連帯を持ち、掟を定めていたようです。
忌部十八坊で現存する寺院は,1 阿波忌部直系の三木家が住む美馬市木屋平三ツ木にある「善福寺」2 剣山中腹の「竜光寺(または長福寺)」と「円福寺」3 忌部神社がある吉野川市山川町の「福生寺」4 木屋平村境に近い美郷村の「真福寺(または神福寺)」、貞光の「東福寺」「西福寺」「万福寺」、半田の「神宮寺(法福寺または忌部神宮寺)」(同町半田),「地福寺」(三好市)です。
十カ寺に共通するのは忌部一族の根拠地と周辺にあり、寺院名に「福」という一文字が含まれている点です。
十八坊が古代から存在した可能性は低いようです。
実態から見て,神仏習合を実践する修験道とは何らかの関係があり,「忌部山伏」というべき修験者が活躍していたと考えられます。
徳島で最も古い修験道は高越山に伝わる修験道ですが、忌部十八坊の修験道と関係があったようです。
高越山が忌部の土地に聳えることを考えると,高越山の修験道は忌部の修験道を現在も引き継いでいるかもしれません。
「忌部十八坊」は,根拠地を越えて広がった忌部の強い連帯感をうかがわせ,時代の様子も映し出した史実といえる。