井戸、空壕等城跡の様子が解り遠路出かけた甲斐があり...
正八幡神社(森遠城跡) / / / .
遥か昔、森遠城と呼ばれるお城が所在したとされる八幡神社です。
歴史は古く、諸説ありますが、現在の神社、あるいは周辺において様々なお城の名残が有ります。
特に境内の端に位置する古井戸が神社に存在する事は特に珍しいと思います。
井戸の囲いと東屋はまだ新しく、近年建造された様でした。
井戸には木製の蓋がなされ、恐る恐る中を覗いてみると、非常に深く底が見えませんでした。
誠に勝手ながら備え付けの汲み桶を井戸の底へと垂らしてみましたが、手応えが感じられない事より、水脈が途絶え枯れている様です。
境内におきましては広く静寂に包まれた厳かな雰囲気から心身を清められる様であり、空間に響き渡る野鳥の鳴き声は、更に気持ちを落ち着かせてくれます。
拝殿には特徴的な装飾は無く、静かに堂々と鎮座しており、周囲との無の調和が何より特徴的でした。
特に参道から鳥居にかけての石階段には大きな青石をふんだんに用いられ、周囲とのコントラストが大変見事でした。
しかし、雨により石が濡れている際は大変滑り易くなっていますので、足元への注意が必要です。
石垣、井戸、空壕等城跡の様子が解り遠路出かけた甲斐がありました。
古事記に書かれる、高天原と呼ばれる木屋平村古くは正八幡神社の近くを霊峰劔山山頂への登山道がありました。
名前 |
正八幡神社(森遠城跡) |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.4 |
祖谷地方の神秘、歴史的ロマンの詰まった神社です。
落ち延びた安徳天皇を守護するために木屋平氏が築いたとされる城郭の跡であり、石垣や空濠にその痕跡が見えます。
鳥居の側には巨大な御神木があり、広い境内の中央に坐す社殿は非常に素朴ながら格式高く、正に「小屋の内裏」を思わせます。
素朴で静謐極まる中に、歴史の古さ、荘厳さを感じさせる神社です。
森遠とはよく言ったものだと思うくらい山奥ですが、是非一度参詣なさることをお勧めします。