この場所から南に行くと溜まり醤油で有名な「ヤマイ醤...
江戸に参勤する西国の大名はしばしば海路を経て瀬戸内を東上しましたが、たつの市南部の室津で上陸し、室津街道を経て正條宿で西国街道に合流するという経路でした。
揖保川の渡しを控えた場所であり、室津街道との交差点でもあった要衝です。
ムクの大木が繁るこの場所は江戸時代、暴れ川として有名で橋の無い川、揖保川を渡し船で渡っていた場所です。
底の平らな高瀬舟が待機し、「地水二文、中水八文、備水十六文」という渡し賃を記した川札がかかっていました。
室津街道、山陽道の合流点である相合宿、正條・片島にある渡しであり、相当な交通量がありました。
参勤交代では舟が足りず、他の地区からも工面していたそうです。
今は町道で、クルマのすれ違いもできませんが、当時はメインストリートであり、なんとなく渡しがあった往年のイメージを残しています。
北側の国道2号線の大きな2本の橋は「揖保川大橋」で、昭和53年10月4日に完成しました。
それまではこの渡しの下手に木造の橋、上手にやや近代化された橋がかかっていました。
看板が残るのみです。
揖保川の渡し。
東西に山陽道、南に室津、北に龍野。
すぐ横には正條本陣と、当時の賑わいがしのばれます。
名前 |
正條の渡し |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.2 |
この場所から南に行くと溜まり醤油で有名な「ヤマイ醤油」があります。