左手にある妙見堂のすぐ前に植わっているケヤキです。
總持寺の山門をくぐり、左手にある妙見堂のすぐ前に植わっているケヤキです。
嘉永3年(1850年)に本堂が完成した記念に植樹されたケヤキとの事です。
苗木からの育成ならば、樹齢は2021年現在171年以上を数えると考えられます。
總持寺の山門近くの戦災供養の碑を見る限り、田無では駅を中心に空襲を受けたようですが、ケヤキやお寺に類焼するような攻撃がなかった事は不幸中の幸いでした。
なお、武蔵野では古くからケヤキは防風のための雑木林や、防火の目的と共に、材が硬い事から建築資材や農具の材料などに用いられたとの事でした。
総持寺は西光寺と呼んでいた頃、本堂が大破し、西光寺住職と田無村名主・下田半兵衛によって1850年に再建されたのを記念して、境内に植樹された中の一本がこのけやきです。
境内に聳える樹は威風堂々、命宿るかのようです。
大樹は冬には葉を落として境内に陽だまりをつくり、夏は木陰に涼を呼ぶ。
四季折々に自然の恵みを享受して人々に分けへだてなく供与する。
多摩地域にはけやきの大樹が多いが、それは古くから風が強く、強風を防ぐ為にけやきが植えられたようです。
燃えにくく防火にも役立ち、材が硬いから建築資材や農耕具にも用いられて、非常に優れた木です。
見た目も美しい。
門前の大通りからも見えるこの木は、道往く人に潤いを与えてくれて、気持が和みます。
名前 |
総持寺のけやき |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.3 |
歴史ある樹木です。