名前 |
あけぼの湯・あけぼのハウス跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.0 |
「トキワ荘」から最寄りの銭湯であった「鶴の湯」とならんでトキワ荘の住人たちが通った「曙湯」の跡地です(浴場組合の名簿は「曙湯」と漢字で表記しています)。
藤子不二雄Aの自伝的漫画作品「まんが道」で、兄貴分の寺田ヒロオが「あたらしい銭湯を見つけたんだ」と言って主人公の満賀道雄を連れて行ったのが「あけぼ乃湯」でした〔「まんが道(青雲編)」中公文庫コミック版11巻196-201頁〕。
曙湯への道すがら、満賀道雄は寺田ヒロオに銭湯の背景画(ペンキ絵)について語っています。
曙湯を後にする場面でのト書き――あけぼの湯のペンキ絵は、安芸の宮島の夕景で満賀道雄は大いに気に入った!。
作中の「あけぼ乃湯」は伝統的な宮造りの銭湯として描写されています。
作中の時期は1954年頃で、現地の案内板によると1973年頃まで営業していたそうですから、営業期間は20年足らずだったことになります。
急増した風呂なし木賃アパートの需要を見込んで開業し、内風呂の普及を受けて店じまいしたのでしょう。