名前 |
不動明王像 |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
〒338-0006 埼玉県さいたま市中央区八王子1丁目7−12 |
評価 |
3.0 |
かつてこの場所に存在した東覚院に存置されていた不動明王像とのこと。
この不動明王には、一から百までのナンバリングがあり,これは、そのうちの六十番目に当たるそうだ。
なお,一番目はさいたま市緑区にあった玉林院(現在は廃寺。
)に,百番目は南区の行弘寺にあるという。
昔の人は、これを「足立百不動巡礼」と言って、順番に御参りしたそうである。
1【案内板】以下の様にあった。
ー火伏伝説の不動明王像ーここは「足立百不動尊」六十番東覚院の跡地です。
東覚院火難の際,御本尊に火焔が迫ったが急に火勢が変わり危うく難を免れた。
その時この不動明王は両手を失ったと言う2【板石塔婆二基】大きい方は、欠損がなければ,腰丈以上はあっただろうか。
梵字は金剛界大日如来の荘厳体(バーンク)。
少なくとも六つの脇侍が控え、それぞれ、右上から「ア(胎蔵界大日如来)」「サク(勢至菩薩)」「バイ(薬師如来)」「アーンク(胎蔵界大日如来、荘厳体)」「キリーク(阿弥陀如来)」「サ(観音菩薩)」の梵字を刻む。
小さい方も元々は結構大きかったのではないか。
3【護摩供養塔】享保五年と寛政八年に二千回の護摩供養を行った旨を刻む。
それを達成した行者の名前は、「寛清」と「寛船」とあるか。
右側面に「開眼導師中尾山大先達王林院……」と刻む。
左側面には、近隣の村の名前が刻まれた供養塔も確認した。
4【不動明王像】案内板の通り、腕に欠損がある。
元々は着色があったようだが、色褪せてしまっている。