名前 |
稲荷川砂防堰堤群 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
4.0 |
稲荷川は、鬼怒川水系大谷川の支川です。
延長は短いですが、急流になっています。
その源は女峰山、赤薙山となっており、荒廃が激しいため、土砂の生産が活発です。
よって、稲荷川は昔から暴れ川としておそれられ、土石流が流れ下り下流の市街地に被害を及ぼしていました。
そこで、土石流対策として砂防堰堤が作られることになったのです。
大正時代のことでした。
まず空石積みで堰堤を作ったのですが、すぐに土石流に流されてしまいました。
そこで、当時は高価だったセメントを使う練り石積み工法で砂防堰堤を作ると、土石流をしっかりと止めることができたのです。
大正時代から昭和初期に作られたこれら練り石積みの砂防堰堤は、歴史的なものとして登録有形文化財に指定され、いまでも日光の市街地をしっかりと守っています。