西宮を一望できるところにあります。
普段は、誰も居ないような。
門は閉まっており中には入れませんでした。
2020 4 25
陽炎が案内してくれる聖地は普段一般人は入れません。
甲山周辺は、知る人ぞ知るイワクラ(磐座)の密集地域である。
一説にこの辺りは、古代祭祀が行われていた場所とも言われ、いわば、今は忘れられた「霊地」「霊場」である。
この夙川の上流沿いの谷間に日蓮宗身延派の妙龍寺、別名「西宮大黒天」が位置している。
この境内の所々には磐座と思われる巨石がいまも存在している。
夙川は、丁度銀水橋がかかるところで二つの川が合流する。
県道の銀水橋のたもとから、山道に入り、人工の砂防ダムから注ぐ一方の上流にかかる小橋を渡って遊歩道をしばらく登ると、二つ目の小橋がある。
そこまでくると、さきほどまで遠く聞こえていた車の通過音が嘘のように途絶え、深山の趣となる。
その橋を渡ると、険しい展望台への登り路と妙龍寺への参道との分岐を示す標識がある。
道なりになだらかな方の参道を更に二度折れて登ると、正面の突き当たりにやや遠く山門が見渡せる。
そこから真っすぐに山門に向かって登ると、途中、道の両側に二本の石柱がある。
漢詩の対句が刻まれた石柱に渡る綱に御幣が垂らされた「境界」がある。
少々覚悟を決めてこれを潜らねばならない。
ここから先は、いわば霊域なのである。
昔、この参道は、市が「緑の遊歩道」に指定し、寺院私有地内をハイキング客も通り抜けることができた。
だが現在は、厳しい修行の場としての静寂を重んじ、参詣を旨とする人々の他は、山門側から境内の奥に入ることはできなくなっている。
ただ、山門からすぐの大黒殿(大黒天を祀ったお堂)と本堂、水子観音には参拝できる。
しかし、そこから奥は、修行場への入り口となる。
天然の滝の行場は、この最も奥深い谷あいに位置するようである。
ところで本寺へは、目神山住宅地から下る別ルートもある。
こちらは、当寺院併設の「夙川霊園」にお墓参りをする人々の為に設えられた道筋である。
境内内で最も高台となる霊園入口辺りからは、晴天には瀬戸内を隔て生駒山脈まで一望できる展望が堪能できる。
名前 |
日蓮宗 妙龍寺 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
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西宮を一望できるところにあります。