上京区の御霊神社を勧請、御祭神は右大臣吉備公。
周囲の道は狭いので注意が必要です。
いろいろ謎の多い神社。
「御霊神社」ということで大津に多い、御祭神が「弘文天皇」つまり「大友皇子」だろうと思って参拝。
しかし入り口に立てられていた由緒書きによると「主祭神 右大臣吉備真備公」。
吉備真備って位人臣を極め、一生活躍し続けて死んだ人。
「御霊神社」にお祀りされるのは大体が恨みを飲んで無念の死を遂げ、祟りをなすことを怖れてその鎮魂のために祀るもの。
吉備真備は怨霊になる要素は微塵もないんだけど。
で、由緒書きをさらに読むと、室町時代に「京都市上京区に鎮座する御霊神社」より分霊を勧請、とのこと。
なるほど、上御霊神社なら祭神に吉備真備も入っているし、「主」祭神として、代表して名前を挙げたわけか。
でも吉備真備が上御霊神社の祭神に入っているのって、怨霊を抑える側としてであって、怨霊代表として名前をあげるのはどうかと思うけど。
で、参拝して本殿の正面扉の上に御祭神名が列挙してあったんだけど、それが「菅原道真 文屋宮田麻呂 橘逸勢 藤原広嗣 藤原吉子 伊予親王 早良親王 吉備真備」。
ん?これって下御霊神社の御祭神じゃないの?下御霊神社の御祭神でもあちらは「火雷神」で「菅原道真」じゃないけど、まあ雷つながりで同じとみなせるか。
でも上御霊神社の他部親王、井上皇太后が伊予親王、早良親王となっているなら下御霊神社。
なら、最初から下御霊神社から分霊を勧請した、すなわちあの由緒書きが間違えている?それともこの本殿に掲げられた御祭神名の看板を書いたひとが間違えた?どっちなのかわからないが、ずいぶんと罰当たりなことだ。
ことに御霊さんはただでさえ強力な疫神。
間違ったひとに、どんな災厄があったことやら。
その他、本殿横、瑞垣の中で左右にある御社にもいくつか疑問がありましたがたずねるひともなく、そのまま帰途につきました。
上京区の御霊神社を勧請、御祭神は右大臣吉備公。
名前 |
御霊神社 |
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ジャンル |
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電話番号 |
077-537-5643 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
3.7 |
御祭神 右大臣吉備公境内社 宇賀神社、産靈神社、白山神社、日吉神社、山神社、佐久那太理神社京都御霊神社からの分靈を勧請、境内には地蔵菩薩が沢山お祀りされていました。
佐久那太理神社は大祓詞に出てくる・・・高山の末 短山(ひきやま)の末より佐久那太理(さくなだり)に落ち多岐つ(たぎつ) 速川の瀬に坐す瀬織津比賣と言ふ神 大海原に持ち出でなむ・・・のことだと思います。
駐車場はありませんので、南郷公園の駐車場に停めて、歩いて参拝されるのがよいと思います。