今日思い立ってやって来ました。
あまり広くはなく自然に囲まれてもいないが、古い木造の本殿や柵、苔むした石灯籠に鳥居は趣があり、経年劣化の美がここにはある。
どれかだけ新しくしていない所も良い。
ここにはどうやら倭姫命がおかけになった杉の木があったらしい。
水口町時代に「笠かけの老杉」として水口八景に選ばれていた。
当時の大木が台風で倒れたのが残念。
駐車場所が無く、私は北東の道路脇に止めて、参拝しました。
一度は来てみたいと思っていましたが、今日思い立ってやって来ました。
集落の中にありますが由緒あるお社のようです。
謂れのある笠杉が有名だったらしいですが、伊勢湾台風の時に被害を受け、樹勢が衰え、昭和55年にとうとう木寿を終えたとのこと…今は二代目が頑張っているようです。
…ここは集落の人にとっては憩いの場所のようです。
「笠山神社」とも呼ばれます。
(昭和19年神社名改称)由来は倭姫命が天照大神を祀る場所(伊勢)を求め人生をかけて巡幸されるのですが、その時にこの地を訪れられ、御笠を掛けた杉があり、それが御神木となり祀られ神社へと変化したという伝説があります。
残念ながら昭和55年に、その御神木は枯れてしまい、今は切り株が祀られています。
樹齢約600年だったということで、倭姫命が存在された時代を古墳時代だとすると計算が合わないので、恐らくは庶民がお伊勢参りが行うことができた江戸時代に、当地にあった巨木の杉から元伊勢伝説へと言い伝えになったと思われます。
また、魚のおこぜが描かれた絵馬が奉納されているのですが、これはイワナガ姫に関係するそうで、神話では、アマテラスの子孫であるニニギへ、オオヤマツミは二柱の娘を嫁に出したものの、ニニギは美人の妹のコノハナノサクヤ姫とは結婚するが、不細工だった姉のイワナガ姫は送り返され、それに怒ったオオヤマツミが天皇の寿命を人並みにしたという話があり、イワナガ姫は不老長寿の神様に扱われる一方で、不細工な女神様という扱いになり、不細工顔が疱瘡(天然痘)のあばた顔をイメージさせ、疱瘡神≒イワナガ姫に結び付けられたようです。
そして美しいものは女神様は嫌がるので、不細工な魚≒おこぜになったようです。
連想ゲームのような神様の扱いですが、親しみを感じさせる話は民間信仰として人気になったようです。
なお当社の御祭神は大己貴命。
当地の記録によれば、元々は山の神で、おこぜの絵馬も当時からあったとされています。
車での参拝は難しく、前面道路はコミュニティーバスなどの車が多く走る生活道路であるため、神社の南東、下り坂の道の左、私有地なのか?参拝者用駐車スペース?なのかわからない場所に停め、短時間参拝になってしまいます。
名前 |
瘡山神社 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.5 |
大通りから脇道に入り、細い道路を進むと鎮座される小さな神社。