そのなかに阿津賀志山が登場する。
南側の農道から見ると、厚樫山から伸びる尾根の段差を利用しているのが実感できます。
防塁の看板が出ている所と奥のスペースに数台駐車できそうでした。
4号の脇道から防塁上に上がれ、途中でVの空堀が観察できます。
上からは南西に福島方面が望め、進軍は把握できそうな眺めでした。
4号を挟み南側の防塁を見るとかなりの段差になっていることが分かります。
「義経記」の中に源義経の奥州下りのところで素晴らしい紀行文があり、そのなかに阿津賀志山が登場する。
「安達の野辺を見て過ぎ、浅香の沼の菖蒲草、影さへ見ゆる浅香山、着つつ馴れにし忍ぶの里の摺衣、など申しける名所名所を見給ひて、伊達の郡阿津賀志の中山越え給ひて、まだ曙の事なるに、道行き通るを聞き給ひて、いさ追ひ著いて物問はん。
此の山は当国の名山にて有るなるにとて、追つ着いて見給へば、御先に立ちたる吉次にてぞ有りける。
」t(義経記)奥州の金売吉次が鞍馬にいた義経を連れ出し、商人を装いながら奥州へ下る場面。
上野の国まできたところで、義経が吉次といったん別れて行動し、その後、阿津賀志山を越えたあたりで吉次に追いついた。
ここでは阿津賀志山は「当国の名山」だとされている。
山頂まで車でも行けますが、源義経を辿りながら歩くのが楽しいです❗
ここは阿津賀志山(厚樫山)展望台と共に楽しみたい場所。
何も知らないとただの段差のようにも思えて通り過ぎてしまうかも。
でも看板などできちんと知れば、やはり違います。
ここから先が陸奥と感じるような場所ですねー。
完全にこんもりしていて、歴史を感じられる。
ただ結構たどり着くのが大変。
場所がわかっていると東北本線から見えます。
パンフレットありました。
駐車場はないようなので(雪で見えなかっただけかもしれませんが)、看板奥の広場に停めました。
土の斜面をそこそこ歩くので運動靴必須です。
改めて見ると、巨大な史跡ということが分かります。
なかなかのものですぞ。
歴史があるんだけど、立て看板で読むだけですね。
奥州藤原家の陣から鎌倉方の本陣を見下ろす。
古戦場に立ち悠久の時に思いを馳せる。
名前 |
阿津賀志山防塁(国指定史跡・奥州合戦古戦場跡) |
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ジャンル |
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住所 |
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営業時間 |
[月火水木金土日] 24時間営業 |
関連サイト | |
評価 |
4.0 |
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看板背後にあるのが阿津賀志山!起点近くにある、この「国道4号線北側地区」の防塁跡は、二重堀三重土塁のイメージが持ちやすい遺構になっています。
800年以上昔の遺構なので、大部分は埋まっているものの、こちらは眺望も良いと思いました。