名前 |
本仙寺 |
---|---|
ジャンル |
|
電話番号 |
048-462-2628 |
住所 |
|
評価 |
3.6 |
山門から入ってすぐ左手にある伝承石です。
【おしゃくじ様】年代不詳または「おしゃくり様」と呼ばれます。
「石神(しゃくじ)様」からの転訛か。
ここでは刻印に従って「おしゃくじ様」と呼びます。
おしゃくじ様は百日咳、疱瘡の神様です。
そばにある人の踏まない小石を拾って巾着袋に入れ、クチナシの枝に結わえて腰に下げたそうです。
すると病気にかかりにくく、かかっても軽く済んだといいます。
そのあと病気が治癒すると小石を倍にして返したとか。
あるいは、かつて綺麗な小石を入れた巾着がよく奉納してあり、百日咳にかかった際に借りてきて、腰に下げておくと軽く済み、治ればお礼参りに新しい巾着を奉納した、という伝承もあります。
これが巾着でなく貝であったという説もあります。
こうした病気の神様は医療技術の発達とともに伝承は失われつつあります。
このおしゃくじ様も保管は大変良いのですが、近くに小石はありませんし、神様なのに線香台があるのは、寺院ならではのおもてなしといったところでしょうか。
末永く大切にしていただきたい伝承石です。
ちなみに左にある大黒堂の大黒様は、左甚五郎の作とされ、その姿から誰が呼んだか踊る大黒さんと言われていたらしいです。