諏訪大社の神事に興味があり訪ねました。
諏訪大社の上社本宮から上社前宮に向かう途中にある宗教資料館で、古くから諏訪上社の神長官を努めてきた守矢家の屋敷跡に建っている。
諏訪と言えば諏訪大社とそこに祀られているタケミナカタノカミ、大祝(おおほうり)の諏訪一族の事を連想するが、タケミナカタノカミが諏訪に来るまでは土着神のミシャクジノカミが祀られていた事から、独自の宗教様式が育まれてきたと思われる。
印象的なのが、祭壇に鹿の首を祀る御頭祭の展示スペースで、現在は剥製の鹿の首を使用してあるが、かつては祭の都度に75頭の鹿の首を祭壇に祀っていた。
長野県茅野市にある神長官守矢史料館に行ってきました。
守矢史料館は鎌倉時代より守矢家で伝えてきた守矢文書を保管・公開する史料館です。
守矢家は中世より諏訪神社上社の神官の一つである「神長官(じんちょうかん)」を明治時代まで勤めてきた家柄です。
諏訪神社上社において、御柱祭と並んで重要な祭礼である「御頭祭」の復元展示を行っています。
入館料 大人100円 高校生70円小中学生50円開館時間 午前9時〜午後4時30分中央道諏訪ICより車5分。
JR中央本線茅野駅よりタクシー10分。
2022/10/3縄文の時代に諏訪のシャーマンであった守矢家。
諏訪まで逃れ諏訪大社上社の大祝(おおほうり)となったタケミナカタに従属する形で祈祷と政務を担当する神長官となり、一族は明治までその役職を務められました。
十字をきる守矢家の家紋は薩摩島津家と同じで、島津家は守矢家の分家と言われています。
タケミナカタは古事記に登場し、大国主の息子で国譲りの際に出雲を追われた神様です。
こちら資料館(100円)は守矢家所蔵の古文書を保管しています。
そして、諏訪大社上社前宮の十間廊で行われる御頭祭の展示があります。
敷地内にはミシャクジ社の総本社があり、諏訪大社に大きな影響を与えています。
その他、祈祷殿、古墳などがあります。
駐車場有り(数台)。
尖石縄文考古館で買った3館共通券にここが含まれていたので前知識ゼロで訪問。
大河ドラマに合わせて北条氏との書簡が特別展示中。
守矢氏が神話時代から続いていたとは知りませんでした。
諏訪大社の前宮と本宮の間にこの一角はあり、鎌倉みちの背後には守屋山がひかえるという、地理的にもこの諏訪地域で大きな力をもっていることがわかります。
書簡にはまさにドラマの登場人物の名前がありとても興味深く読ませていただきました。
またその後有名になる建築家の方が設計されたこの館の正面と同じテーマ(柱が屋根を貫いている)が20号線沿いの公民館に表されていて目を引きました。
謎と歴史に彩られたロマン溢れる一族である、諏訪大社上社・神長官「守矢家」の敷地内に建てられている資料館です。
守矢氏は「神話」時代から続くというから、笑っちゃうぐらい古い家系なんですよ。
時代は大国主(オオクニヌシ)のもとで繁栄する葦原中国(地上界)を、高天原から眺めていたアマテラスが羨ましく思い「国譲り」を迫るところまで遡ります。
大国主の息子の建御名方(タケミナカタ)は、当然ながらあまりにも一方的だと怒り、使者の建御雷神(タケミカヅチ)に力比べを挑みますが、あえなく敗れはるばる諏訪湖周辺へと逃れざるを得ませんでした。
しかし諏訪湖周辺にも地元の国津神・洩矢神がいて争いになり、最終的にタケミナカタ陣営が勝利して、洩矢神側は統治権を譲って配下となり祭政を司る存在になりました。
この洩矢神の末裔が守矢氏とされています。
でも、したたかな守矢氏は建御名方の子孫である神氏(みわし)を一種の名誉職に祭り上げ、実務は神長官として守矢氏が全て行なっていました(笑)。
さらに神長官は地元の精霊(ミシャグジ)を扱える唯一の人物とされ、祭事の際には自由に降ろしたり上げたり、あるいは依代となる人や物に憑けたりできる凄まじい特殊能力を持っていたようなのです。
そんな不思議な伝承を持つ一族ですが、諏訪大社の儀式の全て請け負ってきたため「守矢家文書」として数多くの貴重な文献・資料を持っていました。
その保存公開の為に建てられたのが、この資料館です。
また建物自体も地元出身の洋館研究の第一人者であった藤森照信氏が、初めて「建築家」として設計に関わりデビュー作となった、面白いデザインの建造物となっています。
何でも当時の守矢家当主の早苗氏が幼なじみで、それで実績のない藤森氏に依頼がきたのだとか。
藤森氏はこの方面でも能力を発揮して、その後も特徴ある建築物を発表し続け「日本建築学会賞」を受賞するなどしています。
守矢氏は精霊を使いこなしたように、人間を使いこなすのも上手だったようです(笑)。
諏訪大社の神事を司ってきた守矢家にまつわる資料館、小規模ながら諏訪の歴史や古代神事を勉強する方には見応え充分だろう。
中でも必見は御頭祭に関する展示である。
モリヤ山というキーワードが共通する旧約聖書の逸話「イサクの燔祭」との関係も興味深い。
2021年11月14日解説者が居ると思いますが全てを真に受けないで下さい。
少し下調べをして行かれた方がよろしいかと思います。
観光で寄ってみるレベルではありませんが、貴重なお話も多く聞くことが出来ました。
駐車場は数台です。
この諏訪に関する歴史をよく知ることが出来ます!ただマニアックな部分でもあるので、観光を楽しむというより歴史の勉強という感じです。
館長の方が丁寧に色々と説明して下さいました!
周辺の縄文遺跡とセットで訪れるのも良いかと。
出雲族以前から続く信仰が垣間見れる。
施設の敷地内も見所があるので 晴れた日に来訪するのがオススメかと思います。
館内で色々説明してくれるので1時間位の見積もりで行けばゆっくり散策も出来ると思う😊すぐ近くの 空飛ぶ浮舟もセットで‼️
諏訪大社の神事に興味があり訪ねました。
展示はまず入ってすぐ御頭祭と言う神事の復元展示が目に入ってきます。
うさぎのはく製や鹿と猪の頭のはく製が壁に飾ってあり生々しい。
奥に古文書がありました。
展示物は少ないですが入場料¥100なので料金相応でしょう。
建物が建築家の藤森照信さん作でトトロの物語の中に出てきそうななんとも温かみがある建物です。
御頭祭の生々しさも建物の柔らかさで中和されている感じで居心地がいいんです。
建物の周辺には諏訪大社以前からの神様が祀られていて、すぐそばに古墳もあり、この地が昔から大切な場所だったことが感じられます。
史料館の室内窓から遠くに小さく見える藤森照信さん作の茶室も、絵本の中の1ページのように優しい感じで素敵です。
妖精が出てきそうな、違う世界に迷い込んでしまったような不思議な空間でした。
自分が行ったときは企画展で神長官と武将の書簡の展示があって結構よかった。
諏訪大社の神様を代々守って来られた守矢家のドキュメントはNHKテレビでみたことがあります。
その資料が展示されている小さな資料館。
かつて神に供えられた、ぞっとする動物やその料理たち。
何度も訪問する気にはなりません。
建物は地元では名の通った藤森建築で、空飛ぶ泥船や高過庵、近江八幡のラ コリーナを設計した人に手によるもので、それなりに興味深いが、見る人の趣味によって好みは大きく割れるところでしょう。
展示場の見学は、100円で入れてくれるし、楽しく話すオジサンが居るので、話しを聴けば面白いと思います。
古の弥生式文化と近代的でモダンな建造物が第一印象でした。
大好きになりました、素晴らしいです。
前宮参拝のあと訪問しました。
案内していただいた方は少し開高 健を彷彿とさせる語り口、滞在時間一時間内、¥100。
🚻有。
訪れた時は庭の草木の剪定がなされていた。
茅野駅から歩いて行きましたが、途中の家々の木々もキレイに刈り込みがされていて見た目も楽しかったです。
徒歩🚶駅から35分。
帰りに山下清の放浪美術館にも寄りここもよかったです。
¥800
史料館の建物は藤森照信氏のデビュー作。
展示は中世信仰をまざまざと感じさせ、ドラマチックです。
詳細な説明もしてもらえます。
少し歩くと藤森氏の傑作、「空飛ぶ泥舟」と「高過庵」がジブリ的な光景を見せてくれます。
必見!
諏訪の元々の神様のお話、縄文の昔の空気を感じれる場所 資料館の奥の社がある一体は昔のエネルギーに満ちていて不思議な空気感を持った場所です。
お好きな方にはたまらないスポットかと… 縄文のエネルギーを感じ、遥か昔にトリップするような場所のひとつ…
守矢家、御頭祭、諏訪大社などにまつわる歴史に興味がある方にお勧めです。
資料館自体の建物も面白いので楽しむことができます。
諏訪大社本宮から前宮に移動する途中にあります。
入館料は大人100円です。
館内はそれほど広くないので気軽に見れます。
観光の途中で事前の情報無しに訪問したのですが、興味深いお話をたくさん聞かせて頂きました。
ありがとうございました。
諏訪大社のルーツを辿ることができる。
諏訪大社上社前宮の神長官を務めてきた守矢家の史料。
1991年藤森照信氏の建築家デビュー作です。
藤森氏が思い描いた通りに、時代を超えた唯一無二のデザインは、すっかり風土の中に溶け込んでいる。
しっくり感、納得感。
何とも言えない、神聖な空間の中には動物の頭が展示され『御頭祭』の様子を復元している。
ふと目を閉じると壮大な気持ちになり、なんだか森羅万象の全てに感謝したいと思えた、、、
現在の当主は78代目という気の遠くなるような守矢氏の歴史資料を展示した資料館です。
展示物は古文書が主ですが、鹿と猪を生贄に奉げた後の頭部が壁にかかっているのは、一瞬ギョッとさせられます。
資料館は大地から盛り上がってきたような迫力ある形です。
規模は小さいながらも圧倒的な存在感があります。
この資料館から遊歩道を数分上がったところにある、高過庵と低過庵、空飛ぶ泥船はこんな建物の形もあるのかと思うほど、見ていて楽しいものでした。
できれば中で寝転んで昼寝でもしてみたいものです。
かの藤森先生の建築‼️高過庵、低過庵、泥舟と牧歌的な空気は最高のマッチ🤗
諏訪大社で行われていた『燔祭の儀式』の資料が展示されています。
貴重な資料館です。
以前NHK「諏訪大社]という番組を見て、神長官守矢家のことを知った。
御先祖はモレアという神だった…タケミナカタという攻めてきた神に負けて「人」、「神長官」になったという。
この家が奉っているミシャグジという神に引かれ、ここを訪れました。
展示はかなりグロイのですが、この家が縄文以来の神を奉っていることが肌で感じられ、感動‼️ 史料館の建物を設計したのは、現当主の幼馴染みの藤森照信さん。
焼きたてバームクーヘンのラ コリーナ近江八幡を設計した方です。
館の方から次のような話を聞いた。
武御名方神が諏訪に攻め入った際に土着の守矢神と戦って勝ち、その後武御名方神は諏訪神社の祭神となりその子孫は諏訪を治め、守矢神の子孫は神長官(筆頭祭主)として武御名方神を祀った。
驚くべきは武御名方神の子孫も守矢神の子孫も現代まで家系が続いているということだった。
このような伝承がどこまで歴史的な事実かは分からないが、征服者と被征服者との共存の仕方としては興味深い話であった。
展示物も本物に近づけてあり、古文書などもとても良い状態で保存されていました。
係りの方もとても親切で熱心に解説してくれました。
また行きたいと思います。
諏訪信仰について興味があり来館。
動物の頭や串刺しの剥製があったりと少々グロテスクですが、狩猟民族だった頃の古い祭祀はこんなだったのかなと興味深く拝見しました。
館長さんとお話させて頂きましたが、諏訪信仰への誇りなど言葉の端々に感じられました。
たとえ祭祀の形が変わっても自分達の神様を守り抜いてきた諏訪の方々に感動、こうして記録だけじゃなく形として残ってるのは凄い。
こちらの建物を造った建築家の方の話なども交え分かりやすく楽しい話を聞かせて頂けてラッキーでした。
見終わった後、館長さんの勧めもあり少し緊張しながらミシャグジ様を参りました。
鹿や兎、猪の剥製を見てから行くと何だか迫力があります。
最近若い女の子にも人気のパワースポットだから行ってみてね!と明るく言われたので怖かった気持ちも大丈夫になりました。
お客さんが少なかったのでゆっくり見れてお話もできたのだと思います。
平日行くのがオススメです!
名前 |
神長官 守矢史料館 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0266-73-7567 |
住所 |
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評価 |
4.3 |
神長官である守矢家は代々、諏訪大社上社において独自の祭祀を古代より掌ってきた神職。
諏訪の他に類を見ない神職;神長官に関する史料や古代祭祀の御頭祭に捧げる供物のレプリカが史料館のメイン。
諏訪の古代神話と祭祀に興味ある方は一度訪問する価値あります。
また建物も必見で、入り口の柱に打ち込まれた鳥形の薙鎌や鉄鐸がモチーフの照明がイイです。
諏訪神社前宮と上社との中間地点に位置していますが、二社を結ぶ県道に掛かる看板は見落としがちなので注意。
駐車場スペースはやや狭目です。