史跡と考えると、何もありません。
峯の湛前宮と関連をもつ重要な遺跡地で古来より諏訪七木のひとつで湛(たたえ)の神事をしたところである。
春の農耕神事に領地内(県)を巡って帰る神使の通る道筋であり、ここを「大祝道」{鎌倉街道」なども通っていた。
またこの山を「火とぼし山」と呼び古代の砦の遺構を思わせる形跡が各所に見られ、記録によれば中世の狩猟神事「矢崎まつり」のノロシ台にも使われている。
昭和五十六年に狐塚の発掘で貴重な古式周溝墓が確認された。
峰たたえのイヌザクラ茅野市指定天然記念物 昭和六十三年七月二十九日指定樹種 イヌザクラ(バラ科)大きさ 根もと(二幹を含む)周六m目通り幹周 北幹四m四十cm・南幹二m樹高 約二十m枝開張 東西約二十m 南北一三m樹齢 推定二〇〇年余イヌザクラは山地に自生するバラ科の植物で、花期は五月、白い小さな花を総状花序につける。
花序の軸に葉のない点がウワミズザクラと異なる。
この木は「諏訪上社物忌令之事」に記載のある七木の一つ「峰タタイノ木」にあたり、同書に「此木共ノ本ニテハ皆々神事有」とあり、また、「諏訪大明神画詞」にも「先峯多々江其の後前宮の神事」とあることから、古くこの場所で神事が行われたことがわかる。
ここを通って大祝が前宮に通ったといわれるが、その道はおもかげを止めているのみである。
このイヌザクラは市内の同種では最大で、六十三年四月の雪で大枝が折損したが、なお風格あり、七木たたえ木の伝承を今後に伝えるにふさわしい名木である。
史跡と考えると、何もありません。
峰の湛様には失礼な言い方ですが、俗な言い方で言う「パワースポット」とか思うとよいかと。
諏訪には湛(たたえ)と称す七木が存在した。
湛→讃の当字だという。
または文字通り湛→水を湛える湖沼ないし湿地との説もある。
桜タタエ(茅野市栗沢)檀タタエ(諏訪市真志野)峰タタエ(茅野市高部)檜タタエ(茅野市原七社明神境内)松タタエ(諏訪市神宮寺)栃タタエ(原村)柳タタエ(茅野市矢ヶ崎)古くは湛之神事が行われ神使(おこう)が七木を廻り鈴(鉄鐸)を鳴らした。
残念なことに諏訪大社衰退と共に縮小され湛之神事は廃絶。
七木も今は峰湛のみとなった。
前宮公園側からも行けますが道が分かりにくく、前宮本殿手前の「鎌倉道」という看板に従っていく方が分かりやすい。
名前 |
峯のたたえ |
---|---|
ジャンル |
|
住所 |
|
評価 |
4.7 |
2022/07/31現在、倒木のおそれありとのことで茅野市により周辺は工事で立ち入り禁止でした。
一応前宮から歩けば10mぐらい近い迂回路のところまでは行けて、その姿を見ることはできます。
かえって神域感が強まってる気もしますが、近くまで行って見たい人は別の機会に訪れましょう。