名前 |
玄番稲荷 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.5 |
中山道分間延絵図に描かれている、蕨宿の街並みのすぐ右手にある「稲荷」が、この玄蕃稲荷だと思われる(googleマップでは「玄番」となっているが、正しくは草冠付きの「玄蕃」である)。
元は、蕨宿の発展に功績のあった石井家の屋敷神だという。
石井家は信州丹波島の出身で、祖先の七左衛門は「玄蕃」を称していたことから、玄蕃稲荷と呼ばれたとのこと。
「玄蕃」とは、「玄」は僧侶、「蕃」は外国人・賓客のことらしい。
律令制下の役人で、僧尼の名籍の管理、宮中での仏事法会の監督といった仏事関係と、外国使節の送迎・接待という外交関係を職務としていた。
信州丹波島は川中島の近くだが、安曇野の方に玄蕃稲荷神社があって、こちらも玄蕃を称した一族の創祀とのことで、勧請なのかもしれない。