幽すいな境域を生み出しています。
約三十五年ぶりに訪れました。
その時は三重塔が朱色で派手な感じでしたが今は落ち着いた色合いになりました。
池を挟んで東方薬師浄瑠璃世界、西方阿弥陀極楽世界を表しており、この地に浄土を顕現しようとした先徳の篤い祈りが感じられます。
有料なのは本堂内の拝観のみで、境内の散策や外からの参拝は無料です。
日常の喧騒を離れた静かな庭園をゆっくり一巡すると、非常に心が落ち着きます。
1985年、国の特別名勝・史跡に指定された。
興福寺の伊豆僧正恵信が伽藍を整えた1150年に作庭された浄土式庭園で、池の東側にある此岸(しがん)から西にある本堂を拝むことで『西方浄土』の世界を表現している。
池には小島があり、弁財天を祀る祠、七石の石組や玉石で構成された州浜や岸から小島に渡るための細い石橋などが配されている。
人工的な庭なので、作者の意図を理解するととても楽しい庭だと思う。
山深く都会の喧騒から遠く離れた山間にあるお寺は、それほど境内は広くないけど気品と風格をもった美しいお寺である。
雪の日の湖水に張り出した石橋が、白く湖面との対比に枯淡の趣きあり、美しい。
こじんまりとした中で歩く🚶とほっこりします🙆
少しだけ小さな平等院みたいな庭園ですが断然こちらのお寺さんの方がいいと思います。
彼岸の太陽が、東岸の薬師如来と西岸の阿弥陀仏を一つに結ぶ。
綺麗おちついたたたずまい‼️
紅葉と池のバランスが素晴らしい。
浄瑠璃寺の庭園は興福寺の僧、伊豆僧正恵信が久安6年(1150)に入寺した事より、始まったそうです。
阿弥陀堂を東向にし、その前に苑池を置き、対岸の東に三重塔を配して主要伽藍としたということです。
元久2年(1205)少納言法眼が石を立てるなどして補強したそうです。
その後、昭和50年に大規模整備を行い洲浜等を復原し、さらに平成22年より再整備を行ったそうです。
拝観料が必要なのは本堂だけで境内は無料の様です。
庭園中心部へは残念ながら行くことはできませんが、その眺めは存分に楽しめることができます。
阿の文字をかたどっているそうです。
池の東に薬師如来、西に阿弥陀如来が祀られています。
名前 |
浄瑠璃寺庭園 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
0774-76-2390 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.4 |
浄瑠璃庭園の中心にある池は「宝池」といわれ、池を中心とした全体の地割りは、平安時代後期にひろく行なわれた浄土庭園の典型的な形式を残しており、幽すいな境域を生み出しています。
「浄土庭園」というは「極楽浄土」をイメージして作られた庭園の一形式です。
一例を挙げると10円硬貨のデザインに使われた「平等院」なども浄土庭園です。
もし、皆さんが浄瑠璃寺を訪れた時に、風や気温などの気候の条件が合えば、宝池が青空を投影して、青い池の水面に庭園が映ります。
そして、この水面に投影された庭園の姿こそが約1000年前の人達が求め続けた「瑠璃極楽浄土」の姿、浄瑠璃の青の世界になります。
なお、浄瑠璃寺庭園は国の「特別名勝」に指定されていますが、特別名勝というのは簡単に言うと文化財保護法で定められた国民の宝、国宝級の庭園という意味にあたります。
特別名勝は「富士山」や金沢の「兼六園」など日本全国に26ヶ所しかありません。
もし、京都駅に新幹線で来たら、そのまま南下して京都の最南端、木津川市にある特別名勝の浄瑠璃寺庭園も是非見ていってください。
ちなみに、私にとって浄瑠璃寺で一番の好きな時間は厳寒の冬のだったりします。
なぜなら、浄瑠璃寺の池と空が一番青い時期ですから。