名前 |
観音寺 |
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ジャンル |
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住所 |
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関連サイト | |
評価 |
2.0 |
「十王山観音寺(じゅうおうざんかんのんじ)」は、JR飯田線「駒ヶ根駅」から車で約8分、徒歩で約40分の「駒ケ根市下平上手(わで)東」にある天台宗の寺院だ。
「観音寺」の前身は「十王堂」で、堂内に安置の石造「十王像」に刻字される鎌倉時代初期の1205(元久2)年以前に「赤須郷」で開創され、江戸時代中期には現在地に移動したことが境内の複数の石碑から考えられるという。
堂内には、地蔵菩薩を中心に「秦広王(しんこうおう)」「初江王(しょこうおう)」「宋帝王(そうていおう)」「五官王(ごかんおう)」「閻魔王(えんまおう)」「変成王(へんじょうおう)」「泰山王(たいざんおう)」「平等王(びょうどうおう)」「都市王(としおう)」「転輪王(てんりんおう)」2体の「獄卒(ごくそつ)」「奪衣婆(だつえば)」「浄玻璃(じょうはり)の鏡」「人頭形の檀荼幢(だんだどう)」 の計16体が当初のまま揃っているという。
なお、鎌倉時代に地方へひろまったとされる「十王信仰(じゅうおうしんこう)」とは、「十王」(地獄において死者没後の審判を行う十尊)から初七日・七七日(四十九日)・百か日・一周忌・三回忌に順次裁きを受ける(死後に故人の追善供養を行うのは、その都度十王に対して嘆願を行って死者の罪を軽減させるため。
)という信仰で、罪の多寡により地獄へ送ったり六道への輪廻を執り行ったりする畏怖の対象の十王を、生前に祀って死後の罪の軽減を願う信仰のことだ。