名前 |
萱堂山 光西寺跡 石城三十三箇所観音霊場 第三十一番札所 |
---|---|
ジャンル |
/ |
住所 |
|
評価 |
5.0 |
昔、博多に童子丸という子供が住んでいました。
童子丸はまだ幼かったのですが、母親は(病気のため?)死が近い状態になっていました。
母親は童子丸を呼び、鏡を渡しました。
「母が恋しくなったらこの鏡を見なさい。
そして、将来は仏門に入ることが親孝行となる」と言い残してこの世を去りました。
童子丸は母からもらった鏡を溶かして(おそらく銅製の鏡だったと思われる)小さなお地蔵さんを作り、肌身離さず持ち歩きました。
その後、童子丸も大きくなった ある日、舟にのっているときに なんとなく海中に手を入れてみると突然大きなサメに手を食いつかれ大切にしていたお地蔵さんを入れた小袋を食べられてしまいました。
そのことで落ち込みまくった童子丸はわざわざ広島の宮島まで「お地蔵さんを何とか返して下さい」とお参りに行きました。
その帰り道で同じ舟に乗っている人たちにお酒をふるまい、おつまみに食べようと買っていたサメをさばいてみると・・・なんとそのサメの腹の中からお地蔵さんを入れた小袋がでてきました!その後、童子丸は母の遺言どおり仏門に入り、この魚の腹から出てきた仏像、つまり魚腹地蔵を祀る「光西寺」を建てました。