正しくは金剛山常住寺円務院。
聖観音を本尊とし、池田家の祈祷所として岡山城の一郭の石山に建立。
大正8年(1919年)現在地へ移築され、本堂は宝永4年(1707年)に建立されたもので、大棟の両端には、菊の御紋が入った鬼瓦、蛙股には池田家の裏家紋である笹リンドウの彫刻がされていますまた、本堂前の石灯籠には、寄進した池田家家老たちの銘が見られます。
長く無住が続き、ただ朽ちるのを待つだけのような常住寺でしたが。
2015年倉敷玉島の本性院住職が代務者となられ、最近復興プロジェクトが立ち上がり、新しく三千佛堂が建立。
また悠久へと新たな一歩を踏み出したようです。
今は朽ちてしまった本堂屋根をトタンで覆い、瓦などの落下を防いでますが、ゆくゆくこちらも再建されることを願います。
ちなみに三千佛堂は現在、月一回、六日の午後から17時までの拝観となっているようです。
併せて護摩供養と本堂の拝観もされているので、ぜひ一度拝観を。
注意点として、車での来場は不可。
また公共交通機関での来場でもかなり歩くようになります。
普通車で参拝出来る場所ではないですが三月に完成した三千佛堂は一度はお参りに行ってみて下さい。
素晴らしい空間に身を置いて仏前にお参り出来ます。
毎月六日に不動護摩の日に三千佛堂の中に入れます。
名前 |
常住寺 |
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ジャンル |
/ |
電話番号 |
086-441-1500 |
住所 |
〒703-8273 岡山県岡山市中区門田文化町2丁目7−19 |
関連サイト | |
評価 |
3.3 |
正しくは金剛山常住寺円務院。
かつて岡山藩池田家の祈祷所として石山(岡山城旧本丸と西之丸の間、RSKのある辺り)にあり広大な寺地を構えていたが、廃藩後池田家以外に檀家を持たないため衰微し門田山腹の現在地に移された。
江戸期の寺領は200石。
これは塩見町にあった養林寺(池田家の妻たちの御霊屋があった)に等しく、操山の仏心寺(光政の位牌を祀る)の100石より多かった。
数年前に行ったときは廃寺寸前で雑草におおわれ屋根も大きく破損していたが、近年天台宗岡山教区が地域住民の助けも借りて復興に着手し境内が整備され、屋根も修理されて雨漏の心配はなくなったがトタンの覆いのせいで妻飾りが見えなくなってしまった。