名前 |
臥龍梅碑 |
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ジャンル |
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電話番号 |
0965-33-4533 |
住所 |
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関連サイト | |
評価 |
4.0 |
松井神社境内にある、臥龍梅(『がりょうばい』と読む)の傍らに建立された臥龍梅碑は、明治十七年三月、松井家十二代当主松井敏之の意を受けて、八代の碩学名和童山により建てられました。
碑が建てられるに至った経緯について、三斎ほどの人物が家臣に命じることもなく自ら植えたといわれる臥龍梅に、どのような願いが込められているのかを、松井敏之が名和童山に問い、それに対する名和童山の答えが碑文に刻まれています。
『何 者 驪 龍 化 作 老 梅 頷 珠 粲 爛 花 光 爭 開 嗟 此 厥 初 先 公 所 栽 人 中 之 傑 花 中 之 魁 相 傳 相 承 世 闘 芳 來。
』(何物か驪龍(りりょう)、化して老梅となる。
珠をふくみ燦爛(さんらん)、花光争いて開く。
ああこれ、そのはじめ、先公の栽(う)ゆるところ。
人中の傑、花中の魁(さきがけ)、あい伝えあい承け、世々芳来(ほうらい)をたたかわす。
)【訳】驪龍(黒竜)が老いた梅の木となった。
頷下の珠は美しくきらめき、争うように開いた花は輝いている。
この梅の木はその昔、かの細川忠興公が手づから植えたもの。
人中の傑(八代の優れた逸材)よ、花中の魁(臥龍梅)よ、互いに刺激しあい発展しながら、いつか世の中にその名を知らしめよ。
(2018年5月23日)