名前 |
少林寺 羅漢堂跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.5 |
少林寺の羅漢堂は、五百羅漢として知られた145体の羅漢木像を安置していましたが、昭和14(1939)年の火災で焼失。
羅漢堂は天明8(1788)年に落成。
羅漢像は、少林寺六世住持である熊嶽和尚の懇願により、京都の名匠が刻んだそうで。
和尚は、一体出来上がると像を自ら背負い、近所の篤志家に喜捨を仰いで周り、次の彫刻費を作り、やがて145体を安置するに至ったといいます。
こうして、桁行10間、梁間3間入母屋造本瓦葺、四方に廂をおろした大建築で、内部に檀を設けて本尊釈迦如来と羅漢像を安置した五百羅漢堂が完成。
後年、拝観料は大人五錢・小学生団体二錢とされ、絵葉書もつくられるほど、岡山の名所の一つになりました。
ちなみにこの火災は放火だったそうで、現在、羅漢堂跡地は梅園となり、その基礎石のみを見ることが出来ます。
また古京の交差点と、朝日高校南側御成川の人道橋には、「五百羅漢道」として道標が残っています。
余談ですが。
熊嶽和尚は土木工事にも精しく、少林寺全面の庭先の石垣も、和尚自ら弟子たちと積んだそうで。
その弟子たちの中から2名、相撲の力士になったとの逸話も残っています。