名前 |
玉泉寺 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.8 |
西暦1170(2)年、平重盛が建立した奈良西大寺の末寺 で真言律宗。
天正年間(1573~90) には相良義陽の祈願所となる。
1601(慶長6)年に草堂、西暦 1677(延宝5)年に仏殿を再建。
西暦 1698(元禄11)年臨済宗となる。
仏殿は階段を上り正面に構えるが、向きは北西である。
正 面一直線にのびる道路は参道であったと考えられる。
建物は間数にして三間の宝形造である。
屋根は桟瓦葺で、先に若干の反りがある。
降棟は頂点で交わるものの、宝珠とせず、短い棟瓦を、奥行方向に対し直角にとる。
棟、 降棟には菊紋を描く獅子口を置く。
垂木は間隔が広い。
正面に反りのない片流れ屋根をかけ、向拝とする。
向拝柱 は几帳面取りされた細い角柱で礎盤に立つ。
組物は三斗 鼻は唐草文様の、雲の文様の拳鼻、中備は菊花の蟇股、 手技は桐、繋虹梁は海老虹梁とする。
身舎は組物がなく簡素である。
外壁は、側背面の場合、 小壁を残し押縁下見板張りとする。
その小壁と正面を白漆喰塗 とする。
正面中央の建具は腰高木連格子の引分け戸で、正面 脇には花頭窓をあける。
内部は八角形の柱を仏壇境に立て出 斗とし、中央に花頭形の虹梁をかける。
右後方の鎮守堂には天照皇大神ほか4柱鎮座する。