名前 |
武蔵府中郷土かるためぐり 天正のひびき人見の鰐口 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.8 |
人見街道の北側に鳥居と広場があります。
鳥居をくぐり、広場の右奥に人見研修所を望む位置で左手にこの句がひっそりと立てられています。
かつてこの地には幸福寺という縁起の良い名のお寺がありました。
お寺が現存しない理由を調べてみると、火事で消失とあります。
鰐口というのは、寺社で使用される仏具の事で、神社でいう拝殿に吊るされた鈴のように、訪問時に打ち鳴らして使用する平たい円盤状の鐘の事を言います。
このことを踏まえて句を詠んでみると、天正時代に、ここ人見の地に鰐口の音色が響くたび、この街道が人々の交通の要所であったことが思い浮かびます。
幸福寺は無くなってしまいましたが、当時の人々にとって大切な存在であったことが、このようにして現代まで伝えられています。
鰐口は府中市郷土の森博物館に展示されているとの情報があります。