名前 |
三舟山陣跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
2.8 |
三舟山に登ったのは二度目。
前回は10年以上前で、麓の案内所駐車場に原付を停めて、なだらかなハイキングコースをゆるゆると登ったが、なだらかさが災いして落葉等での滑る感や、踏み応えの無い地面によって(神社の玉砂利を延々と歩くのと同等)、パワーロスが激しく、更には日頃の運動不足もあって、結構な疲労感が残った事を覚えている。
周囲の見晴らしが良いこの山上は、戦略上格好の陣地であろう。
北条氏が遠路遙々海を渡ってここまで押し寄せたとは、精々ご苦労様な事だが、里見家にしてみれば、此処を抜かれてしまっては非常にヤバイ事になっていただろう。
その危機感もあってか、麓の障子谷での合戦では、八幡山(森)に潜んでいた正木大膳大夫時茂率いる二百騎が、土煙をあげながら駆け寄せて、敵陣への所構わぬ怒涛の攻撃を転機に、里見勢諸将総掛りの猛撃で北条勢を散々に打ち負かした。
里見家は、本当に正木様様である。
敵大将北条氏政は、相当度肝を抜かれたであろう。
実は、今回の登山は、ハイキングではない。
十数年前に訪問した際、この三船山陣跡の見学の後、平坦に続く林を更に西へと歩みを進めると、やがて地面に車両のタイヤ痕と轍が認められた。
駐車場から山頂へと登る道は全て徒歩専用と思われる為、不思議だったのだが、更に進むとそこには、物々しい構造物と建造物、そして不完全に敷かれたアスファルト舗装が存在していたのだった。
これは何を意味するのか。
これ以上詳しくは語るまい。
その先は自己責任の範疇である。