名前 |
若宮神社 |
---|---|
ジャンル |
/ |
住所 |
|
評価 |
2.7 |
佐野の閑静な住宅地に所在する神社です。
山陽道に面した一の鳥居から神社前のニの鳥居までの鋪装された道路が表参道でしょう。
御由緒が無く鎮座等の詳細は不明らしいですが、参道の長さや神社前の広場(自治会管理)の大きさから推察するとかなり古くからある神社のようです。
この辺りの地区名が「若宮」であることも、その証左の一つであると思います。
それはともかく、全国に“若宮神社”が多数存在しておりますが、祭神が仁徳天皇であるところがかなり見受けられます。
玉租郷と佐波川対岸の古祖原郷は大和朝廷の熊襲平定の後備軍の宿営地であり、兵站地であったと推察しております。
仁徳天皇が祭祀されても不自然ではありませんが確証はありません。
それよりも、周防國一之宮玉租神社を中心に考えると陰陽道の裏鬼門の方角に若宮神社が位置します。
玉租神社を外護する一宮ではと想像してしまいます。
特に、参道出入口に設置してある大きな石灯籠の柱の部分に「玉租社」と刻字されているのが気になります。
現実に話を戻します。
拝殿前の狛犬の台座には、明治26年(1893年)5月の刻字があります。
又、狛犬の前にある石灯籠の柱には、天明八戌申(1788年)ニ月十八の刻字があります。
地元若宮地区で大切にされてきた集落の祖神であることは確かであると思いました。