ちょうど撤去作業の真っ最中の2014年7月27日に...
ちょうど撤去作業の真っ最中の2014年7月27日に訪問しました。
整然と並んでいる堰の一部がすでにその姿を消している事が見て取れます。
川の半ばに設けられたダムでしたので、水没していた施設などは見えませんでしたが、それでも脱ダム宣言を'90年代に聞き、八ッ場ダムが民主党政権時に見直しになった事に希望を見出した私にとってはエキサイティングな出来事でした。
ダムの撤去後、川の水も綺麗になり、またイールラダー(遊泳力の劣るウナギが川を遡上して産卵するためにダムに設ける傾斜の緩い水路)もないダムのため、おそらくウナギの数量にはプラスに働いたと思うのですが…その後八ッ場ダムの建設続行や線状降水帯による内水氾濫など、ダムを見直すを動きが強まってきているのは、何とも言えません。
水力発電は火力のように燃料は使いませんし、原子力よりも事故の際の危険性はまだ低いと思います。
しかしそれも小規模水力発電など環境負荷の低い代替策があると思いますし、内水氾濫も木材中心で保水力を無視した種類の木を使った林業政策や、川土手に植える木を美観を優先したサクラではなく水に強く根も広く張るヤナギにするなど様々な対策や、CO2排出抑制以外にも特定空き家や休耕田など使われていない土地を接収して緑地にするなどの温暖化対策で気候変動に対応するなど、なにかやり方はあると思うのですが…ともあれ、ダム撤去という一つのタイミングに立ち会えたことは興奮を覚えたものでした。
日本で初めてダムが撤去去れた場所。
地元の人は「川の水は未だダムが出来る事前の綺麗な水には戻っていない」と言われていましたが、汚泥臭等は無くなり、徐々に川の水も綺麗に成っており、長年運動を続けて来た結果が出た貴重な場所だと思います。
全国初のダム撤去だそうです。
両岸に僅かに構造物が残っています。
これからは環境負荷を考慮して水力利用が各地で進められていくことでしょう。
名前 |
荒瀬ダム跡 |
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ジャンル |
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住所 |
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評価 |
3.9 |
2018年に撤去された荒瀬ダムの跡地。